
1年生が躍動! 菊地が優勝し、世界へ/JOCジュニアオリンピックカップ
大会1日目はU-20の部が行われた。明大からは10名の選手が出場し、92キロ級の菊地一瑳(政経1=埼玉栄)が見事優勝。8月にポーランドで行われるU-20世界選手権への切符をつかんだ。また、65キロ級の曽野壱晟(文1=いなべ総合)も3位と大健闘を見せ、明大勢にとって今季上々の滑り出しとなった。
◆4・15~16 JOCジュニアオリンピックカップ(横浜武道館)
▼4・15
[フリースタイル]
▼61キロ級
志村――3回戦敗退
小山内――1回戦敗退
▼65キロ級
曽野――3位
▼70キロ級
加賀田――2回戦敗退
▼74キロ級
加藤――2回戦敗退
西村――1回戦敗退
▼92キロ級
菊地――優勝
[グレコローマンスタイル]
▼63キロ級
高塚――ベスト8
▼67キロ級
遠藤――ベスト8
▼77キロ級
森――2回戦敗退
菊地は頂点しか見ていなかった。昨年度の準優勝という成績を超えるため「今年は絶対に1位になる」と意気込んで迎えた今大会。第1シードとして出場し、初戦の相手をわずか試合開始1分で制す。続く準決勝は「負けたことのある相手」。苦手意識がある中でも後半開始20秒、スタンド状態から相手を背中から倒し、4点技に成功。その後もバックを取り2点を獲得し、7-0で手堅く勝利を収めた。
迎えた決勝の相手は2度の対戦経験があり、お互いに手の内を知る金澤(日体大柏高)だ。「相手はタックルが得意なので、組み続けることを意識していた」。1-0で迎えた後半、開始30秒で2点を獲得するも試合終了30秒前、バックを取られグラウンド技に持ち込まれてしまう。しかしまさに危機一髪、勝利へのこだわりからか連続得点を許さなかった。終了わずか10秒前にがぶり返しを決め、4点を返上。昨年度の雪辱を果たし、見事頂点に立った。
(写真:勝利し、喜びをあらわにする菊地)
また、3位入賞を果たした65キロ級の曽野は「だんだん試合を重ねるごとに自分の体の動きが良くなるのがわかった」(曽野)。大学入学後、公式戦初出場にして確かな手応えをつかんでいた。「いいレスリングをしている」(森陽保監督)と監督からの期待も大きく「来年こそは優勝したい」(曽野)とリベンジを誓った。
フレッシュなルーキー達の活躍が光った今大会。1週間後にはU-23世界選手権・日本代表選考会が行われる。明大からは5名が出場し、上位入賞を目指す。新星明治の主力である上級生の活躍にも期待大だ。
[井手満菜]
試合後のコメント
菊地
――今大会のために特に行ってきた練習などはございますか。
「今回は減量があったので、しっかり身体を動かすことと、自分の強みである四つ組、反り投げなどを意識して練習していました」
――決勝で勝利することができた要因は何ですか。
「ラストで気を抜いて負けてしまうことがあったので、試合前に監督からも『最後まで集中しろ』と言われていて、気を抜かないように意識していました」
曽野
――準々決勝では後半で逆転勝利を果たしましたがいかがでしたか。
「最初に得点を取られて、絶対取り返してやろうと思っていました。(ローリングでの逆転は)自分の得意技なので狙っていました」
――今試合の良かった点と反省点を教えてください。
「今日の良かった点は接戦だった時に負けなかったことと、競り勝つことができた点です。反省点は準々決勝でも準決勝でも簡単に点を取らせてしまったところかなと思います」
森監督
――今大会を振り返っていかがでしたか。
「昨年度は2階級で優勝することができて今年度もそれに順ずるかたちになれればいいなという風に考えていました。菊地が優勝してくれて、曽野も一生懸命頑張ってくれて決勝まで行ってほしいと思っていたのですが、準決勝の壁があったかなと思います。いいレスリングをしているのでこれを継続していってくれればいい結果が出るのではないかなと思います。また他の部員についても接戦の中で負けている選手が多いので、勝ち切ることを意識して練習していってほしいです」
――U-23世界選手権・日本代表選考会の注目選手を教えてください。
「U-23の方についてはハイレベルなので、そこに出ることができるだけでも凄いことです。明大からは5人の選手が出場しますが、坂井には優勝目指してほしいですし、岩井の状態がかなり上向いてきているので岩井にも期待したいなというところです。三井も最上級生としての意地を出してほしいなと思います」
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