
女子エイト優勝 新シーズンに向け好発進/日立明三大学レガッタ
今回で67回目を迎えた伝統の一戦・日立明三大学レガッタが開催された。明大からは6艇が出場し、女子エイトが見事優勝を果たすなど、新シーズンに向けて勢いをもたらす結果となった。
◆4・16 日立明三大学レガッタ(戸田ボートコース)
▼女子シングルスカル(S三中)――2位
▼男子シングルスカル(S上戸)――2位
▼男子ダブルスカル(S中山B近藤)――2位
▼男子舵手付きフォア(C村上S和田3佐々木丈2佐々木剣B杉本)――2位
▼女子エイト(C岡部S磴7山吹6八塚5平松4小野寺3田草川2荒川B樋口)――1位
▼男子エイト(C鹿川S金澤7平野6山本5大久保4平田3市川2中條B松川)――2位
熱気を帯びた応援が初夏らしい気温をさらに押し上げた。立大から7年振りの勝利を目指し、リベンジに燃える女子エイトは4年生全員を含めたクルーでレースに臨む。スタート直後から両者一歩も譲らず、1000メートル地点では明大がわずか1秒先行する白熱した展開に。一進一退のままレースは進み、決着は最後のスパート勝負。「最初を飛ばしすぎないよう冷静に入り、その貯めてきた分を最後爆発させることを意識した」(田草川向日葵副将・法4=小松川)。今年度、女子エイトの強みである〝鬼のラスト〟を遺憾なく発揮し、わずかな差を維持したまま1位でフィニッシュ。クルー全員が大きく拳を突き上げたと同時に歓喜の声が会場に響いた。
先月行われたお花見レガッタで優勝し、46年ぶりの2連覇が期待された男子エイト。「ほぼベストのパフォーマンスをしたが、スタートから力の差を感じた」(平野公稀主将・政経4=熊本学園大付)。序盤からレースの主導権を握ろうと積極的に勝負を仕掛けるも宿敵・日大に力及ばず。「短いスプリント能力は確認できたが、それが長い距離続かなかった」(星遼監督)。それでも、この時期に日大との壁を感じたことは今後への大きな収穫となった。
来月に控える全日本選手権は男子エイト、女子エイトともに出場を見送る予定だが「一人一人で個を磨いていって、チーム力を上げていきたい」(田草川)。積年の目標である全日本大学選手権(以下、インカレ)男女総合優勝には個々のさらなるレベルアップが求められる。悲願達成に向け、加速し続けるチームから1秒たりとも目が離せない。
[原田青空]
試合後のコメント
星監督
――女子エイトが優勝しました。
「最初少し出たところからその差を維持していけたので中盤からすごくいい戦いができたと思います」
――来月の全日本選手権の意気込みをお願いします。
「エイトをばらして臨むため、より個々の能力が試されると思います。人数が少ない艇だともっといろんな課題が浮き彫りになると思うのでインカレに向けて実りある大会にしていきたいです」
平野
――今年度のエイトの強みは何でしょうか。
「まとまる力が強いことです。9人でしっかりまとまって試合や練習に臨んでいて一人一人の能力を足し算で足したら勝てないと思うのですが、掛け算できるところが強みだと思います」
――新体制の雰囲気はいかがですか。
「昨年度と比べるとまだ個人の能力は劣ると思うのですが、それを雰囲気やチーム力でカバーできていると思うので個人の能力をさらに上げてインカレで日本一を取りたいと思います」
田草川
――今日の意気込みを教えてください。
「私たちが2年生のころから立大に負け続けていたので、今年度も連覇を阻止するという目標を掲げていました。個人的には高校次の同期である長芝木香(立大)がいて、ずっと負けていたので、勝ちたいという思いがありました」
――優勝できた理由は何でしょうか。
「9人全員の存在だと思います。エイトに乗る同級生であったり、後輩たちもすごく頼りになるので力も借りながら全員で高められたと思います」
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