
拓大相手に3得点 今季初勝利/関東大学1部リーグ戦
開幕戦から続けて引き分けで迎えた第3節は拓大との一戦。40分に中村が先制点を決めると勢いそのままに後半で島野、太田がゴール。3―0と相手を圧倒して今季リーグ戦で初白星を挙げた。
2戦連続で引き分けの中、初勝利が欲しい明大は拓大をホームの八幡山グラウンドで迎え撃つ。「勝ち星を積み重ねて負けないことが大事」(栗田大輔監督)とチームの状態をポジティブにとらえて、前節からメンバーをほとんど変えずに試合に臨んだ。前半は相手に攻め込まれながらも決定機を何度も演出。18分にはカウンターから内田が浮き球の縦パスを前線に放り込むと、相手DFの背後を取った中村がゴール左隅に突き刺したが惜しくもオフサイドとなり幻のゴールに。それでも「(相手が背後への)ランニングについてこないと思った」(中村)という気付きが結果に結びつく。40分、右サイドで裏を取った藤森のからのグラウンダーパスに中村が滑り込んで合わせる。今季初得点となった中村の一発は明大に活気をもたらす起爆剤となり、リードして前半を折り返した。
(写真:3得点すべてのアシストをした藤森)
後半からは完全に明大ペースに。51分にはCK(コーナーキック)から島野が高い打点で合わせて追加点。88分にはCKをはじかれた後、藤森が再びクロスを上げると太田がヘディングで叩き込み3点目を決めた。「セットプレーの関係で2点が取れた。時間帯も良かったしチームの士気が高まった」(栗田監督)。1、2節ではセットプレーからの失点が目立っていた。以降はセットプレーの練習を重点的に取り組んだことで攻撃面では得点に結びつき、守備面では今季初のクリーンシートを達成するなど攻守において練習の成果が出た試合となった。
(写真:3点目を決めた太田)
次戦の相手は筑波大。リーグ戦3位に輝いた昨年度の主力メンバーが多く残っており、今年度暫定首位の強敵だが、今試合のように3原則の「球際、切り替え、運動量」を体現するサッカーを展開して優勝候補のチームにも勝ち切るだけだ。「今日の結果に一喜一憂することなく明治らしいサッカーを積み重ねていき、表現できるようにしたい」(井上樹・法4=ヴァンフォーレ甲府U―18)。今節初勝利を挙げて未だ黒星がなく、さらに勢いをつけた明大は難敵攻略に挑む。
[石田聖]
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