日本選手権後半戦 田渕が金、栁川が銀獲得/日本選手権総括②

2023.04.13

 日本水泳界の聖地・東京辰巳国際水泳場が閉館し、東京アクアティクスセンターで初めて開催された日本選手権。日本のトップスイマーたちがそろう今大会は、今年7月に福岡で開催される世界選手権(以下、世界水泳)の代表選考も兼ねていた。この大舞台、明大勢が大きく躍動した。

 

◆4・4〜9 日本選手権(東京アクアティクスセンター)

◆4日目

▼男子800メートル自由形

 1位 田渕 7分54秒08

▼男子200メートル背泳ぎ

 2位 栁川 1分57秒39

▼男子200メートル平泳ぎ

 5位 廣島 2分09秒70

◆最終日

▼男子1500メートル自由形

 3位 田渕  15分13秒46

 6位 上川畑 15分24秒01

 7位 庭野  15分29秒08

▼男子50メートル背泳ぎ

 4位 松山 25秒32

 

 後半戦初日の4日目。男子800メートル自由形に出場したのは、田渕海斗(情コミ3=日大藤沢)。決勝レースは大方の予想に反して、田渕が前半から積極的な泳ぎを見せた。後続との距離を離していき、独走状態となる。後半も一人旅といえるレース展開が続くが、他の選手に迫られることなくそのままゴール。派遣標準記録には届かなかったものの、優勝を果たした。田渕は今大会で合わせて3個のメダルを獲得。大きな活躍を見せた。

 

 この日の明大の勢いはまだ止まらなかった。男子200メートル背泳ぎに出場した栁川大樹(政経3=日大藤沢)は予選を2位で通過し、決勝を迎えた。レース序盤は追いかける展開となる。しかし栁川の武器はラストの驚異の伸びだ。壁を蹴ってから、ぐんぐんと上位に浮上。2番手を泳ぐ西小野(中京大)に迫り、追い付く。最後はタッチの差で競り勝り、2位でフィニッシュ。タイムは1分57秒39と派遣標準記録も突破し、見事世界水泳の代表内定をつかんだ。

 

 6日間と長い期間にわたって行われた日本選手権。世界水泳の代表内定をつかんだり、自己ベストを更新した選手がいたりした一方で、悔しい思いをした選手もいる。それぞれが日本選手権の結果をどう受け止め、どう生かしていくのか。今後も紫紺スイマーたちから目が離せない。

 

[末吉祐貴]

 

※事後インタビュー記事は近日中に公開予定です。