
大会事前インタビュー② 宮坂倖乃/日本選手権
世界の扉をこじ開けろ。4月4日、日本代表の選考を兼ねる日本選手権が開幕する。福岡で22年ぶりに開催される、今年7月の世界選手権(以下、世界水泳)代表入りも懸かる今大会。世界最高峰の大舞台に挑むべく、明大勢も日本屈指のスイマーとしのぎを削る。
今回は、そんな代表レースに挑む明大勢の大会直前インタビュー第2弾。宮坂倖乃(令5法卒・現コナミスポーツ)の大会に懸ける思いをお届けする。日本選手権開幕まで――あと7日。
(この取材は3月23日に行われたものです)
――最近の調子はいかがですか。
「合宿が始まってから思うように調子が上がらなくて、結構焦る気持ちもありました。しかし最近はいい練習ができるようになったので、今の状態としてはいい方向に向かっているかなと思います」
――調子を上げるために意識したことは何ですか。
「平泳ぎは少しの泳ぎの崩れでタイムが変わってしまう種目なので、まずはタイムよりも泳ぎを整えようという意識で練習しています」
――日本選手権に向けて強化している部分はありますか。
「私はずっと飛び込みのスタートが課題なので、引き続きそこを重点的に練習しています。あとは2月の合宿の時に、3月になって調子を上げていけるような基礎体力づくりを一生懸命やったので、今はその成果が出ているかなと思います」
――昨年度の日本選手権の結果はどのように振り返りますか。
「昨年度は大学3年生の日本学生選手権(インカレ)でいい結果が出てからそのままいい調子を保っていけたらいいなと思っていたのですが、日本選手権の時は調子もうまく上げることができなくて、ものすごく悔しい結果でした」
――昨年度の課題をどのように改善しましたか。
「昨年度は練習に対する意識などで自分に妥協してしまうことが多かったので、まずはその練習の意識というものを改善しました」
――具体的にどのように意識を変えましたか。
「自己ベストが出た時は毎回の練習で、その時の自己記録を常に意識していました。しかし昨年度はそのような気持ちがあまりなく、結果も良くなかったです。そのため、昨年度の良かった時のように1本1本の練習で今までの自分を超えられるようにという意識で練習するようにしました」
――日本選手権はどのような位置づけの大会ですか。
「大学を卒業しても水泳を続けると決めたのは、日本代表に入るという目標を自分がまだ達成していなくて、その目標を達成したかったからです。来年度のパリ五輪選考会で確実に代表に入るためにも今年度、世界水泳の代表を経験したいと思っています」
――今大会への意気込みをお願いします。
「大学を卒業してから初めての大会となるのですが、今まで学生として競技に取り組んできた時よりももっと強い思いで練習をすることができているので、その成果をしっかりと発揮して代表権を得られるようにしたいと思います」
――ありがとうございました。
[清水優芽]
関連記事
RELATED ENTRIES