死闘アルペン千秋楽 高木は連覇ならず/全日本学生選手権(アルペン部門回転)

2023.02.24

 大会3日目の24日はアルペン回転、クロスカントリー、コンバインドの3種目が開催され、アルペン部門では種目連覇を狙った高木柊吾(政経3=日大山形)が3位と、大会初日のアルペン部門大回転に引き続き好成績を残した。

 

◆2・22~26 第96回全日本学生選手権(花輪スキー場)

▼アルペン部門回転

 高木――3位

 深澤――19位

 野本――記録なし

 青木――記録なし

 宮島――記録なし

 中島――記録なし

 

 得意のジャンプ部門で苦しんだ明大だが、好調の高木を軸にこの種目でのポイント獲得を狙う。1本目を終えた時点で高木が2位、野本和愛(政経1=関根学園)が7位、青木理恩(政経2=日大山形)が10位と3選手が入賞圏内に。しかし2本目はバーンの変化に苦しんだ。気温の上昇により雪が解け始め、転倒者が続出。種目エントリー84選手中2本とも完走した選手は25名と、悪条件での滑降を強いられた。野本、青木らが雪の変化に苦しんだ一方、高木は「監督からもとにかく完走するように指示された。内脚に乗らず、とにかくゴールすることを考えた」(高木)と苦しみながら2本目を48秒82、合計タイム1分35秒85にまとめ、表彰台を確保。大学ラストレースとなった深澤竜之介(商4=白馬)は1本目こそ出遅れたものの、2本目を52.44秒、合計タイム1分48秒22で完走し意地を見せた。

 

大会初日のアルペン大回転と合わせ、高木の活躍が目立ったアルペン部門。試合後のミーティングでは「高木に頼り過ぎた」と声が上がった。総合順位の向上には今大会で経験を積んだ青木、野本らの成長が不可欠だろう。来期が最終学年の高木。悔しい思いはもうたくさんだ。

 

[上瀬拓海]

 

試合後のコメント

高木

――大会を終えた感想をお願いします

 「アルペン大回転と同じでとにかく悔しいです。前回大会で優勝を達成できていることもあり、苦手なコースではありませんでした。ポイントを取ることができたのはうれしいですが、1位の切久保選手(法大)とは技術の差があると感じました。フィジカル、技術の両面を向上させて来年優勝したいと考えています」