
悔しさ残る結果に 能美でのリベンジ誓う/日本選手権・20キロ競歩
ブダペスト2023世界選手権(以下、世界選手権)の選考レースである今大会。「世界一熾烈な頂上決戦」というキャッチコピー通りハイレベルな戦いが繰り広げられた。明大から出場した二人の戦士は善戦するも世界とのレベルの差を痛感させられる結果に。今年度ラストレースである日本学生選手権(以下、学生選手権)でリベンジを誓う。
◆2・19 第106回日本選手権・20キロ競歩(六甲アイランド)
▼男子20キロ
18位 濱西 1時間26分9秒
21位 清水 1時間26分43秒
雨に風と悪天候の中で行われた今レース。明大からは濱西諒(文4=履正社)、清水海地(理工3=長野日大)が出場した。レースは序盤から世界トップ選手である池田向希(旭化成)、高橋英輝(富士通)が抜け出し、ハイペースで展開。後続には野田明宏(自衛隊体育学校)、住所(順大)など下馬評通り、実力者たちが続く。明大のエースである濱西は10キロ地点まで入賞圏内でレースを進めていくが、中盤以降に失速。「ケガの影響もあり脚が止まってしまった」(濱西)と振り返った。最後まで立て直すことができず26位でフィニッシュ。ベストからは4分以上遅れ、悔しい一戦となった。一方清水は「最初は落ち着いて入って、後半はペースを上げれたら上げる」というレースプラン通り落ち着いた入りを見せ、集団の中で淡々と自分のペースを刻む。ベストまであと6秒の歩きを見せ、本命である日本学生選手権(以下、学生選手権)へ弾みをつけた。
3月に石川県能美市で行われる学生選手権が濱西にとって学生ラストレースになる。昨年5月に行われた関東学生対校選手権を制し、学生競歩界のトップに躍り出た濱西。しかし、その後行われた日本学生選手権では学生でありながら既に日の丸を背負った経験を持つ住所に完敗。今回も住所は4位入賞と力の差を見せつけられる結果となった。「ケガを治して学生選手権ではメダル圏内で終えたい」(濱西)。学生で受けた悔しさは学生のうちにしか返せない。名門・明大のエースとして最後の戦いが始まる。
【島田五貴】
※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。
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