
佐藤が明大勢最高成績を残すも決勝ラウンド進出ならず/全日本学生室内個人選手権
全国から学生屈指のトップアーチャーが集結し、全日本学生室内個人選手権(以下、インカレインドア)が行われた。明大からは5人が予選に出場し、佐藤瑠美(商2=明大中野八王子)が明大勢最高の43位に入るも決勝ラウンド進出とはならなかった。
◆2・16~17 全日本学生室内個人選手権(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内競技場)
▼男子
山岡――77位
矢野――80位
▼女子
佐藤――43位
松下――68位
髙橋――74位
[男子]
明大からは2人が出場。山岡大悟(文2=浜松北)は初の全国大会に挑んだ。しかし「試合が始まったらすごく緊張してしまって、自分の射ができなかった」(山岡)。試合が進むにつれて持ち直してきたものの、全体を通して納得のいくものとはならず悔しい結果に。それでも「全国大会の雰囲気を知ることができたことは収穫だった。課題は自分の心の弱さと緩んでしまうという技術面」(山岡)と分析し、今後は課題の克服に注力していく。矢野月海(法2=新島学園)は1月初旬に射形の変更に取り組んできたものの、練習不足もあり調子が上がらない中で今大会に臨んだ。インドアでの戦いは「外的要因がない分、実力がもろに出てしまうので、あまり得意ではない」としており「練習通りが出てしまった」(矢野)と振り返る。それでも後半では前半の経験を生かし、徐々にいいプレーができるようになっていった。
全日本学生個人選手権(以下、インカレ)の出場を目標に掲げている山岡と矢野。ともに2年生であり今後チームを引っ張っていく存在である2人は、今回の経験を糧にさらなる飛躍を誓う。
[女子]
女子は佐藤が明大勢最高位となる43位で終えたものの、決勝ラウンド進出まであと一歩及ばなかった。「最近の悩みでもあるが、本番になると当たりが左にいってしまうということがずっとあって、それが今日も出てしまった」(佐藤)。打ち方にも少しずつ変化を加えながら対処していったものの巻き返しならず。満足のいく結果とはならなかった。「今年は幹部代になるので、点数を引っ張っていかなければいけないなというのはある。しかし最近少し伸び悩んでいるので、そこを一早く引っ張っていけるように、点数面を少し頑張っていきたい」(佐藤)。今後は上級生として、そして主力としてチームを引っ張っていく。
また4年生からは髙橋ひとみ(法4=明大中野八王子)、松下円(商4=明大中野八王子)が出場。「最後まで打ち切るぞという心持ちで打てたのは良かった」(髙橋)。「4年間の集大成としては、悔いがない試合ができたかなと思う」(松下)と学生最後の大舞台をいい形で締めくくった。
決勝ラウンド進出者が現れず、厳しい戦いとなった明大勢。それでも今大会において全国の舞台を経験できたことは非常に大きいだろう。今年度は男女ともに王座進出を果たすなど躍進を遂げてきた明大アーチェリー部。来年度はチームでも、そして個人でもさらなる活躍に期待が高まる。
[萩原彩水]
試合後のコメント
矢野
――試合の前半と後半を振り返っていただけますか。
「前半は正直当たらない理由というか、外れる理由も分からず、やみくもに打っていました。ですが、後半はある程度『こうすれば当たるな』ということが前半の経験で分かったので、ある程度持ち返しはできました」
――来年度の目標は何かありますか。
「今年度はインカレだけ出場できなかったので、70メートルを頑張りたいと思います」
山岡
――周りの雰囲気はいかがでしたか。
「結構他の的に高校の同期もいっぱいいて、雰囲気としてはすごくやりやすかったと思います。ですがその中で緊張が抑えられなかったというのは、やはり自分の弱さだなと思います」
――今後の意気込みを教えてください。
「明治を背負って、自信を持って戦えるような選手になりたいと思います」
髙橋
――試合振り返ってみていかがですか。
「少し自分の思った通りの打ち方ができなかったのですが、最後にこの大会に出られたことが自分はうれしかったので、悔いはないというか楽しかったです」
――後輩たちにエールをお願いします。
「アーチェリーは当たらない時も当たる時も、結構変動があるかなと思うのですが、やはり練習量がモノを言うかなと自分は思います。諦めずに練習を続けて、花開く時を待っていてほしいなと思います」
松下
――引退している4年生もいると思いますが、その中で出場された経緯は何かありますか。
「私は今まで試合で成績を残せたなという実感がなくて、それで少し悔いがあったので、最後に何か残せたらいいなと思って続けていました」
――後輩たちにメッセージをお願いします。
「私みたいに4年生の2月まで続けてみたら、何かいいことあるぞと言いたいです」
佐藤
――どのようなことを考えながら打っていましたか。
「左に行く原因を確かめながら打つということで、いろいろな部分で少しずつ変えて打ってみて、自分の中で『あ、これだな』というのをなるべく早く見つけられるように意識して打っていました」
――良かったところを教えてください。
「後半に1回持ち直して波に乗った時があったのですが、そのあとは体力が持たずに崩れてしまいました。ですが今まではずっと左に行きっぱなしで終わっていたので、1回持ちこたえられたところでは、少し成長といいますか前に比べたら対処できるようになっているのかなとは思いました」
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