
小川が8位入賞 今シーズン最後の大会に臨む/関東学生選手権
大会2日目は5級女子の試合が行われ、明大からは3人が出場した。それぞれが今シーズンの締めくくりとなる演技をし、明大は団体3位の表彰を受けた。個人でも小川菜(文4=新潟南)が8位入賞を果たし、岩永詩織(営4=明大中野八王子)は15位、山田帆花(国際1=明大明治)は20位につけた。
◆2・11~12 関東学生選手権(KOSE新横浜スケートセンター)
「今日は楽しんで滑ろうと決めていた」。そう語るのは最後の大会に挑んだ小川。冒頭の連続ジャンプ2本をしっかりと着氷し、スピンやステップでは加点が付くほどの完成度を見せた。「広いリンクを独り占めできる楽しさを感じられた」。演技後半のダブルルッツで一度転倒してしまったものの、最後まで伸びやかに『Never Enough』を滑り切った。
(写真:8位の小川)
岩永も今回が最後の大会となった。1本目のダブルループを見事に決めると、その後も着氷の乱れはあったものの転倒することなく全てのジャンプを降りた。大会直前まで体調を崩しており、体力も落ちてしまっていた岩永。「思うように練習できなかった割にはまとまった演技ができた」。大学4年間の集大成である『愛の讃歌』を情感豊かに舞った。
(写真:15位の岩永)
大学入学後3戦目となった今大会で、山田は大きな成長を見せた。これまでの大会では達成できなかったジャンプを全てダブルで降りることに成功した。「初めてだったのでとてもうれしかった」。しかし演技最後のフライングシットスピンでは悔しいミスが出る。「ジャンプがうまくいった分もったいなかった」。力強い滑りで『パイレーツ・オブ・カリビアン』を表現した。
(写真:20位の山田)
無観客で行われた今大会だが、保護者たちや選手同士の温かな拍手が会場に響いた。団体の表彰台に明大勢3人で上がった際には、卒業を控えた4年生の小川と岩永がこれからを担う山田へエールを送った。今シーズンはここで一区切りとなる。この先はそれぞれが明るい未来に向けて歩みを進めていく。
[増田杏]
試合後のコメント
小川
――今日の演技の振り返りをお願いします。
「ジャンプが何個か抜けてしまったり、足もうまくステップが踏めなかったりしたのですが、楽しむという目標は達成できたかなと思います」
――今シーズンを振り返っていかがでしたか。
「今シーズンは先生のリンクが再開してしっかり練習できるようになりました。4年生としてラストシーズンを楽しみたいという気持ちで、一つ一つかみ締めながらできたので良かったです」
岩永
――今シーズンを振り返っていかがでしたか。
「結果としてはあまり良くなかったのでそこは悔しいところもあるのですが、体調を崩したりケガもあったことを考えたら、全体的にはまとまめて滑ることができたのかなと思います」
――大学4年間を振り返っていかがでしたか。
「明大には世界大会に出ている先輩後輩が多くいて、その中でスケートができたことはモチベーションにもなりましたし、ありがたい経験をさせてもらいました」
山田
――この試合に向けて練習してきたことはありますか。
「ジャンプの安定感があまりないので、ジャンプをノーミスでできるように、特にフリップやルッツなど自分が苦手なジャンプを練習してきました」
――1年生の1年間を振り返っていかがでしたか。
「6月に初めて出た試合では2回転倒してしまいぼろぼろだったので、ジャンプは入るようになってきました。スピンやステップがまだまだなので、ジャンプと合わせてこれからはもっとできるようにしたいです」
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