試合後インタビュー 江沢陸/OWS全豪選手権

2023.02.05

 OWS(オープンウォータースイミング)の全豪選手権が開催された。OWSは競泳で使用する屋内プールではなく、海などの自然の中でレースが行われる競技だ。自身で初めて世界大会に出場した江沢陸(法1=成田)は、リレー種目で先頭を泳ぎ、銀メダルを見事獲得。今後は今年7月に福岡で開催する世界選手権に向けて、さらなる飛躍を志す。今回は、江沢の試合後インタビューをお届けする。

 

◆1・25~29 OWS全豪選手権(オーストラリア・バッセルトン)

▼男子 5キロメートル

 10位 江沢 55分6秒6

▼男子 10キロメートル

 17位 江沢 1時間59分20秒99

▼ミックスリレー 1.5キロメートル×4

 2位 江沢・辻森・梶本・小島  1 時間8分6秒55

 

(写真:試合中の江沢)

 

――大会を終えてみていかがですか。

 「僕は初めての海外ということもあってその分緊張していたのですが、世界のトップの選手たちと泳げてとてもいい経験でした」

 

――今大会ではどのような目標を立てていましたか。

 「僕はオープンウォーター競技の大会はまだ3、4回しかしたことがなくて経験が足りない状態でした。そのため、今回が海外の遠征ということで海外の選手と泳ぐ経験を積んで、今後の課題を見つけることが目標でした。それは今回達成できたと思います」

 

――今大会までに取り組んできたことはありますか。

 「このオーストラリアに行く遠征から、行く人たちで集まって合宿なども行っていたので、その中で1、2時間泳ぎきれるような長距離の練習をしてきました」

 

――大会前のコンディションはいかがでしたか。

 「最初は海外のご飯などが口に合うのか心配でしたが、全然心配することもなくて、程良い緊張といいコンディションで臨めたと思います」

 

――大会全体を振り返っていかがですか。

 「日本と違って僕より速い選手は本当にたくさんいて、そこが日本と違った感じがしました。今後の世界選手権に向けてもまだまだ自分には足りないことが多くあるなと痛感しました」

 

――リレー種目では銀メダルを獲得されました。

 「僕だけではなくて、みんなが協力してくれたおかげなのですが、僕も最初の第1泳という結構重要な部分を任されたので、それに応えようと思って頑張って1位で襷を渡せたので、そこはよく貢献できたと思っています」

(写真:リレーで銀メダルを獲得した日本代表チーム)

 

――泳ぎは他の選手より先行する形が得意なのですか。

 「前回の日本選手権の時は、コーチと相談して最初から突っ込んでいってやろうと話していたのでそうしていましたが、海外ではそうしようと思っても全然僕よりスピードの速い選手がいて逃げ切ることができなかったので、泳ぎ方についてはまた考えていきたいと思います」

 

――今大会の収穫と課題を教えてください。

 「初めて10キロメートルを泳いだこともあって泳ぐことに関してはだいぶ自信がついてきました。今後の課題としては、純粋に泳ぐ速さがまだまだ足りないこともありますし、相手の後ろの波を使ったりコース取りをしたりという、競泳では使わない技術が自分には全然足りていないと思いました。そこはこれからの試合でどんどん改善していきたいと思います」

 

――今後どのようなことに取り組んでいきたいですか。

 「トレーニングはひたすら泳ぎ込みという感じですね。やりたいことといえば、より多くオープンウォーターの試合に出て慣れていくということが必要だと思っています」

 

――世界選手権への意気込みをお願いします。

 「僕は競泳でも頑張ろうと思っているので、インカレ(日本学生選手権)前の7月に世界選手権が行われるので、そこで頑張って水泳部のみなさん方にとって良いスタートを切れるようにしたいと思います」

 

(写真:大会中の江沢)

 

――ありがとうございました。

 

[渡辺悠志郎]