
ラストインタビュー(2) 唐津大輔
FW唐津大輔(法4=日光明峰)
(※この取材は1月9日に行われました)
――最後の日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)はどのような大会でしたか。
「最終的に優勝することができたので、今までやってきたことが間違っていなかったとうれしい気持ちでいっぱいでした。2回戦は厳しい試合になってしまったのですが、チーム全員で一試合一試合戦うことができて全部勝てたのでよかったと思います」
――インカレ事前取材の際にFW中條廉主将(政経4=白樺学園)、DF鍛冶優輝(政経4=武修館)選手と3人でベスト6に選ばれたいとおっしゃっていました。
「ずっと試合に出てきたので今年度1年間一緒にチームを引っ張ってきてまさか最後獲得できるとは思っていなかったので頑張ってきてよかったです。3人でもらえてうれしかったです」
――4年生としての1年間を振り返っていかがでしたか。
「本当にいろいろなことがあって他の人から見たら今年度の明大は弱いと思われていました。自分たちも悔しいですが、それをしっかり理解していてその通りだと思っていたので今まで通りから練習を変えていきました。しんどいことも多かったのですが、最終的に秩父宮関東大学選手権(以下、春リーグ)で優勝できました。関東大学リーグ戦は悔しかったのですが、スタッフの皆さんには本当に感謝しかないです。また、付いてきてくれた後輩たちにありがとうという思いでいっぱいです」
――明大での4年間を振り返っていかがでしたか。
「1年生の時はあまり試合に出られず、悔しい思いもして、2年目もケガや新型コロナウイルス感染症もあって満足できる1、2年間を送れていませんでした。3年目から試合に徐々に使っていただけるようになって、本当に明大を選んでよかったです。先輩たちにも恵まれて、特に4年生では明大の良さを伝えていけたのではないかと思います」
――同じ4年生にメッセージをお願いします。
「井島(DF拓紀・文4=北海)や剣太(DF菅野・法4=釧路江南)、歩夢(FW亀田・文4=釧路江南)は最後の試合に出られていませんでした。他の人から見たら分からないかもしれないですが、しっかりベンチで盛り上げてくれて試合中の行動は自分たちがよく分かっているので、とても助かりました。自分がチームを引っ張っていくことが得意ではなく、優輝と廉は先頭に立って引っ張ってくれていたので本当に感謝しています。最後にまさか自分たちの代で優勝できると思っていなかったので誇りに思います」
――後輩に期待していることはありますか。
「来年度は明大が一番強くて、毎試合持っている力を出し切れば絶対にどこにも負けないと思います。特に部屋っ子の周(GK渡邊・文2=武修館)と藍仁(FW井口・商1=埼玉栄)には期待しています。周は正キーパーを狙って、藍仁はもっともっと活躍してもらって頼もしい後輩たちなので来年度からも大丈夫だと思います」
――一番印象に残った試合は何でしょうか。
「昨年度のインカレの決勝と今年度のインカレの決勝です。昨年度優勝するという強い気持ちを持って臨んでいたのですが、負けてしまい、一つ上の先輩方から絶対優勝しろよと声を掛けていただいていました。今年度の決勝では東洋大は体も強いですが、プラン通りといいますか、全員がやるべきことを理解して負けることなく戦う姿勢を見せて、ベンチでも声を掛け合いました。今年度はみんなの仲が良く、伸び伸びできることが良いところだと思っていて、優勝が決まった試合は印象に残っています」
――今後、アイスホッケーとどう関わっていかれる予定ですか。
「地元に帰るのですが、国民体育大会に出られたらいいなと思います。17年ほどアイスホッケーをやってきたので半年くらいは休憩しようと思います」
――アイスホッケー人生を振り返っていかがでしたか。
「父がアイスホッケーをやっていて当たり前のように始めて、ここまで辞めたいと思うことなく、続けてこられたのは両親のおかげだと思います。中学生の時はおじいちゃん、おばあちゃんにも送り迎えをしてもらっていて、自分1人だけではここまでこられなかったと思うので本当に感謝しています。一つ上に姉がいるのですが、ほとんど土日に遠征があって姉には一番迷惑をかけました。行きたいところもあったと思いますが、一緒に付いてきてくれたり、一番近くで応援してくれていて、勝った時は一緒に喜んで負けた時は一緒に悔しがってくれました。自分の家族の支えがあって17年続けてこられたと思います。家族だけでなく、関わってくださった皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。優勝という形で終われたので恩返しができたと思います」
――インカレ優勝に家族は喜んでくださいましたか。
「毎試合欠かさず春リーグから観に来てくれていました。最後に優勝して一緒に喜んでくれてよかったです」
――ファンに向けて一言お願いします。
「皆さんの応援が力になっているのは間違いないです。応援のおかげで厳しい戦いも乗り越えられました。自分は卒業しますが、これからも明大の応援よろしくお願い致します」
――ありがとうございました。
[原田青空]
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