
【瓦版】小林正 サムライジャパン選出/W杯
1月13日からインドで開催されるW杯。2006年以来4大会ぶりの出場となる日本代表「サムライジャパン」に、明大からFW大岡凌磨(政経3=今市)、MF小林正人(政経2=今市)が名を連ねた。
今回は小林正選手の特集です。
活躍の裏では
中学でU―16日本代表などを経験。高校進学後もU―18日本代表選出、国民体育大会(以下、国体)少年の部で優勝を飾るなどエリート街道を進んできた小林正。しかし、勝利を当然に求められることに苦悩を抱いていた。「高校2年生での国体決勝で、勝利へのプレッシャーを初めて感じた。優勝はできたが個人としては全然納得がいかないミスが目立ち、そこからしばらくは思い悩むようになった」。周囲の期待は練習中も精神を圧迫。試合でも切り替えられずに力を発揮できなかった中で、改善策として取り組んだのは精神面のさらなる強化だ。「メンタルトレーニングをチーム全体で取り組んだことが、今の精神的な強さの現れになっている」。現在では武器の一つである精神力は特訓により手にしたものだった。
世界への挑戦
今季、明大ではコンスタントな出場機会を得た。「日本代表をより意識して周りに指示やコミュニケーションを取った」ことが成長のきっかけに。すると、昨年11月のFIHネーションズカップではサムライジャパンに初召集される。「最初は海外の選手とどれだけできるのか不安があったが、日が経つにつれて自分のプレーに自信がついた」。代表活動では持ち味である縦への推進力とスピードや正確なパス精度にさらに磨きをかけた。16年ぶりのW杯という歴史的な大会の代表メンバーに名を連ねた小林正。「大学生として運動量を生かした思い切りのいいプレーをしたい」と意気込みを語った。克己心を兼ね備えた百戦錬磨の攻撃の要は明大から世界へと羽ばたいていく。
[石田聖]
◆小林 正人(こばやし・まさと)栃木県出身、今市高。ポジションはMF。FIHネーションズカップのマレーシア戦で代表戦初出場。175㌢・75㌔
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