【瓦版】大岡 サムライジャパン選出/W杯

2023.01.13

 1月13日からインドで開催されるW杯。2006年以来4大会ぶりの出場となる日本代表「サムライジャパン」に、明大からFW大岡凌磨(政経3=今市)、MF小林正人(政経2=今市)が名を連ねた。

 

 今回は大岡選手の特集です。

 

地元で日本一に

 持ち前のスピードと磨き抜かれたドリブルを武器に世界へ挑む男がいる。大岡凌磨(政経3=今市)は小学4年次にホッケーを始めると、地元の名門・今市中へ進学。高校では「地元のチームで日本一になりたい」と、全国屈指の強豪・今市高へと進んだ。肉体改造に着手すると、プレー面でも劇的に成長。2年次には目標であった日本一を成し遂げた。卒業後は「文武両道を目指したい」と、明大への進学を決意。1年次からスタメン出場を果たすと、関東学生1部リーグ戦では計16得点を記録するなど、入学当初からチームの中心を担ってきた。

 

芽生えた責任感

 一昨年度に開催されたアジアチャンピョンズトロフィー(以下、ACT)でサムライジャパン初選出を果たすと、昨年度に開催されたAHF Heroアジアカップ(以下、アジアカップ)では全試合に出場し、3得点を記録。中でも、当時世界ランク3位のインドとの一戦では、マンオブザマッチに輝くなどアジアを舞台に存在感を放った。「ACTでは緊張や不安が勝り、ベテランの選手に頼りきりになってしまった。だが、アジアカップでは自分が点を取って日本を勝たせたいという気持ちが強くなり責任感が生まれた」。2度の国際経験を経て日本の中心選手としての自覚が芽生えた。16年ぶりの出場となるW杯。「楽しみな気持ちが大きい。格上の相手ばかりだがハングリー精神をもってプレーしたい」。明大のエースから日本のエースへ。多彩なドリブルとスピードを武器に世界を翻弄(ほんろう)する。

[菅波陸哉]

 

大岡 凌磨(おおおか・りょうま)栃木県出身、今市高。スピードとドリブルテクニックを兼ね備えた明大のエース。165㌢・60㌔