赤井がJFL・Criacao新宿へ来季加入内定!

2023.01.01

 2021年12月26日、FW赤井裕貴(政経4=帝京)のJFL・Criacao新宿への来季加入内定が発表された。197センチの体躯を誇る規格外ストライカーが、キャリア継続の切符をつかみ取った。

 

 中学時代をFC東京の下部組織で過ごした赤井。しかし、ユース昇格は叶わず、高校は都内の名門・帝京高へと進学した。高校3年次には主将としてシーズンに臨むも、全日本高校選手権の東京都予選を前にケガで離脱。大会中に復帰を果たすも、不完全なコンディションではチームを勝利に導けず。決勝で駒大高の前に涙をのみ、多くの挫折を乗り越えて明大へと進学した。

  大学では1年次の関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)後期立正大戦、途中出場でトップチームデビューを飾り、ゴールを挙げる鮮烈デビューを果たす。その規格外の体躯は相手にとって大きな脅威となったが、体重は80キロ前後。相手DFに当たり負けすることも多く、まだまだ〝未完の大器〟だった。そこで同じ八幡山に居を構える明大ラグビー部の練習に参加するなどフィジカルを強化。2、3年次はセカンドチームで実績を残し、〝秘密兵器〟としてシーズン最後の全国大会で起用された。

  迎えた大学最後のシーズン、前線のターゲットとしてトップチームでの活躍が期待されたが、ケガが相次ぎコンディションが上がらず。トップチームでの公式戦出場は2試合のみと、不本意なシーズンとなってしまった。それでも シーズン中のCeiacao新宿との練習試合でインパクトを残すと、4年間で培った「人間性の部分」が評価され入団が内定した。

  J3の1つ下のカテゴリーに当たるJFLの舞台からの再出発に「日本サッカー界を引っ張って行けるような選手になりたい」と意気込みを語った赤井。2026年に「世界一」を目指すCriacao新宿のJFL優勝、J3昇格に向け大きな戦力となるだろう。「この4年間で学んだことを全てぶつけていきたい」。深い根を張らせた明大での4年間を養分に、〝未完の大器〟はJFLの舞台で大輪の花を咲かせる。

 

[土屋秋喜]

 

選手のコメントはこちら