関大相手に快勝 総合力を見せつける/日本学生氷上競技選手権

 連日熱戦が続く日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)、3日目の相手は関大。DF福田琉太(営1=白樺学園)の公式戦初ゴールなど、自慢の攻撃陣が8得点をあげ躍動。終始有利な試合な運びで、準決勝進出を決めた。

 

◆12・20~25 第95回日本学生氷上競技選手権(KOSE新横浜スケートセンター他)

▼12・23 準々決勝 対関大(KOSE新横浜スケートセンター)

〇明大8{2―0、4―2、2―0}2専大

 

 準々決勝の相手は、関西秋季リーグ覇者の関大。第1Pから明大は積極的に攻め、シュート数は関大3本、明大21本と猛攻。パスを繋ぎゴールを狙う関大に対し、明大のディフェンス陣が上回り、思い通りにさせなかった。試合が動いたのは第1P開始4分、ゴール前でFW井口藍仁(商1=埼玉栄)からのパスを受けたDF成瀬翼(商2=埼玉栄)が先制点を決め、流れを一気に引き寄せる。「とにかく1Pのスタートから全員がやることやって、差をつけられるように」(GK中村柊志綺・政経3=北海道清水)と前日の反省も含め、チーム全員で足を動かすことを意識。課題としていたフェイスオフでも優位に立ち、明大のポゼッション時間は長く続いた。

(写真:シュートを打つ唐津)

 

 しかし、続く第2Pはペナルティが目立った明大。SO(シュートアウト)を決められるなど計2失点。明日以降の試合では命取りになりかねない。それでも「今日はここから連続失点しないようしっかり我慢できて、今年の総合力の強さが出たピリオドだった」(FW唐津大輔・法4=日光明峰)。数的不利で苦しい時間が続きながらも、このピリオドだけでも4得点。さらに第3Pには福田が大学での公式戦初ゴールを決めるなど、試合全体を通して下級生の出場機会も増え、よりチーム力に厚みが増したことをうかがわせた。

 

 次戦の法大には秋の関東大学リーグ戦で全勝しているとはいえ、辛勝した試合もあっただけに気の抜けない相手だ。「最初から足を動かし点を取って勢いをつけて、そのまま勝ち切りたい」(成瀬)。負けたら終わりの厳しい試合が続く中、選手たちはより絆を深め、進化を止めることはない。

 

[杉田凜]

 

 

試合後のコメント

唐津

――法大戦のキーポイントはどこにありますか。

 「どのセットでも点数は取れるチームなので、あとは守りですね。連続失点しないだとか、相手に簡単に前に叩かせないことだったりを、しっかり今日の夜また話あって、みんな自分自身がやること分かっていると思うので、それを出せれば大丈夫だと思います」

 

中村 

――好セーブ連発でしたが、どのような気持ちで守っていますか。

 「自分の失点が先輩たちを終わらせてしまうという気持ちがあるので、一つ一つのシュートを絶対に止めるという気持ちで、大事にセーブしています。その結果としていいセーブができたことは良かったです」

 

成瀬

――昨日のセットとは違いましたが、何か意図はありましたか。

 「今日はいつも通りのセットに戻した感じですね。昨日は組み替えていました。ディフェンスはもう変わらずで、いつも練習している通りのセットに戻して勢いをつけていこうというのと、今日は2セット目が1セット目に入っていたと思いますが、昨日勢いあったのが2セット目なので。先制点を重視していたので、そういう意図があったと思います」