高松大に2―3で敗戦 グループリーグは首位で通過/全日本大学新人戦

2022.12.22

 連勝で迎えたグループリーグ最終戦の相手は高松大。試合は10分、17分と立て続けに失点し、エンドが変わった50分にも相手に得点を許した。84分に島野が1点を返し、90分に鷲見がPKを沈めるも2―3で試合終了。グループリーグは突破したものの課題の残る敗戦となった。

 

 

 「高松大の方が勝つという気持ちが大きかった」(常盤)。最初にゴールネットを揺らしたのは高松大だった。10分、ロングスローを投げられると混戦した状況の中、相手にフリーでのシュートを許し失点。「相手がロングスローを投げてくるという情報があり、対策をとっていた中で自分たちのスキが出た」(高橋楓)と苦いスタートを強いられた。さらに17分には、敵陣からのロングフィードを対応し切れず、最後はPA(ペナルティーエリア)外から豪快なシュートを浴びて失点。その後は、サイドからの崩しが効果を生み出したがフィニッシュまでつながらない。明大はシュートを1本も打てずに前半を折り返した。

 

(写真:ゲームキャプテンを務めた常盤)

 

 後半も立ち上げりに苦戦した。「多少リスクを背負ってでも前に人数をかける」(常盤)と修正を図るも50分、相手のロングフィードに対応できず、クリアミスを無人のゴールに決められ失点。その後84分に島野が3戦連続となるゴールを決め、90分には中村が獲得したPKを鷲見が沈めるも力は及ばず試合終了。最終スコアは2―3としたものの、それ以上に課題が浮き彫りになる内容の試合となった。

 

(写真:3戦連発でチームをけん引する島野)

 

 試合後、栗田大輔監督は「単純に今日出た選手の評価が落ちた」と今回の試合内容に対して不満をあらわにした。それでも、3日間で3試合を戦ったグループリーグを首位で通過した明大。早くも23日に関大との準決勝を迎える。短期決戦であるが故に「自分たちでどのようにそれを跳ね返してくるのか、そういうところを見たい」(栗田監督)と選手らの再起を促した。関東大学リーグ戦では連敗を許さなかったことから、今年度の明大の強みでもある修正力に次戦は注目したい。

 

[長﨑昇太]

 

試合後のコメント

常盤

――ハーフタイムでの修正はありましたか。

 「点を取りに行くしかなかったので、多少リスクを背負ってでも前に人数をかけました。比較的にサイドからのクロスが多かったので、中に入る人数を増やすということが修正点でした。ただ、修正点以上に一人一人の戦う気持ちや、勝ちたいという気持ちが足りなかったと思います」

 

――同ポジションの島野が活躍していますがどう感じていますか。

 「単純に自分の力不足です。ほとんどトップチームでも出られていないですし、新人戦でも絶対的な選手ではないです。この試合を経て立ち位置が変わっていくと思うので、もっと自分というものを出していかないと生き残れないと思います」

 

高橋楓

――試合を振り返っていかがですか。

 「率直に悔しいということが第一です。自分は今大会、初めてスタートから出させていただいて、結果を出さなければいけないという部分で、無失点で抑えることや、ゴールを守ってチームを勝利に導くために必要なことはもっとあったと思います。そこを守り切れずに失点してしまい、負けてしまったことが率直に悔しいです」

 

――次戦に向けて意気込みをお聞かせください。

 「優勝するつもりでここに明治は来ているので、自分が出た試合は必ず勝ち、無失点で抑えます。インカレでトップチームが全国優勝できなかったことを、この1、2年生のメンバーで優勝して帰りたいなと思います」