インカレ直前インタビュー/日本学生氷上競技選手権 主将副将対談

 12月21日から第94回日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)が開幕する。今年度の明大は春の秩父宮関東大学選手権では宿敵・東洋大を下し優勝。しかし、関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)では東洋大に敗れ、惜しくも2位という悔しい結果となった。横浜の地で栄冠をつかみ、今年度の大学アイスホッケー王者となれるか。チームを引っ張る3人の4年生、FW中條廉主将(政経4=白樺学園)、DF鍛冶優輝(政経4=武修館)、FW唐津大輔(法4=日光明峰)にインカレへの意気込みを伺った

 

――秋リーグを振り返っていかがでしたか。

中條:長いリーグでしたが、本当にチームの波がすごかったです。セカンドリーグは東洋に勝ったりもして中央、法政もいい感じで勝つことができましたが、決勝リーグはファーストリーグ同様東洋にやられてしまって、いいところも悪いところもあった。そういう大会でしたね。

 

――リーグ戦を通して良かったところはありましたか。

中條:リーグ戦を通しては、試合の入りや、反則をしないこととか。第1Pが悪いという課題はずっとあったので、そういった意味ではセカンドリーグは良くできたかなと思います。

 

――ファイナルリーグではいかがでしたか。

中條:出来ていたことができなくなってしまってああいった展開になったので、セカンドリーグの状態がいい調子だったのかなと思います。


  (中條主将)


――結果を踏まえて練習で意識したことはありますか。

唐津:長いリーグが終わったので、1回リフレッシュしようと、みんなで盛り上がるような練習をしていましたね。

 

(唐津)


鍛冶:チーム的にはファーストリーグが終わった時に、課題としてバックチェックとかフェイスオフのコントロールがありました。難しいですけどそういうことを練習では意識してやっていました。


(鍛冶)

 

――主将と副将としてチームづくりで意識していることはありますか。

中條:そんなにうるさくは言わないように。よく言えばみんな自由に伸び伸びとやっています。自分たちはアドバイスや思ったことは言いますが、否定するようなことはしないです。

 

――後輩との関係性というのはいかがですか。

中條:例年に比べたら距離は近いですね。


――期待している選手はいますか。

中條:1人ずつあげるか!だれからいく?俺は最後にする。

唐津:中條は結構こう見えて色々考えてますね。最後くらいは羽を伸ばして自分の持ってる力を最大限に生かしてもらえればこいつに敵うやつはいないと思います。

鍛冶:自分は部屋っ子たちに期待しています。柊志綺(中村・政経3=北海道清水)はキーパーなのでいろいろ話します。宥弥(佐々木・政経2=武修館)はやんちゃで、基本的には柊志綺に期待してます。

(鍛冶、中村、佐々木の部屋)

中條:この2人(唐津、鍛治)もそうなんですけど、4年は最後なのでちゃんとやるのは当たり前かなと。3年の石井(佑空・文3=白樺学園)、丸山(詳真・商3=北海道清水)、あとは竹谷(莉央人・営3=白樺学園)三浦(稜介・政経3=駒大苫小牧)、柊志綺、佳介(小森・文3=釧路江南)の3年生がちゃんとやってくれるって信じています。4年生がやるのはもちろんなんですけど、そのサポートしてくれる3年生に期待だし、やってくれるんじゃないかなと思います。


――最後のインカレを迎えることについてはいかがですか。

「雰囲気はいい感じで一人一人やるべきことが分かっているので、俺らの学年で優勝してやったぜって一つ上には言ってやりたいです」

 

――今年度のチームで昨年度と変わったという点はありますか。

「下級生が伸び伸び出来るというのが一番変わった点かなと。昨年度まではいい意味で厳しい環境でしたが、それを自分たちで変えていきました」

 

――1年間主将をされていかがでしたか。

中條:これまでも何回か主将をやったことがあり、高校生の時からあまり緊張しないタイプでしたが、秋リーグ最後の東洋大戦はすごく緊張しました。チームのことはあまり言うタイプではないのですが、(主将としての)プレッシャーがすごいです。

 

――中條選手から見た副将の2人はいかがですか。

中條:やはり彼ら2人は背中で見せるタイプですかね。優輝(鍛冶)だったらディフェンス、大輔(唐津)だったらフォワードのプレーで引っ張っていくタイプですね。口ではあまり長々としゃべることはないので、ちゃんとやっている2人を見て、インカレに向けて頑張ろうと後輩には思ってほしいです。

 

――昨年度と試合中の役割で変わったところはありますか。

中條:自分はあまり守備をしてこなかったんですけど(笑)。昨年度のインカレあたりから、年を取るもので、バックチェックなどいろいろ考えることが多くなりました。上級生になって、1、2年のころよりは守りの意識を勝手に持っていました。

 

鍛治:いやー、なんだろう。昨年度、ディフェンスだったら3枚看板と言われた3人がいたので、それに自分たちが付いていっただけでした。今年度の最初は手こずったところもありましたが、自分は基本攻めないので、味方に攻めてもらって、特に変えたところはなかったです。

 

唐津:特に意識して変えたことはないですが、いいスピードでもらえるようになりました。足速くなりましたね。気持ち速くなりました。

 

――今年度の明大の強みは何ですか。

中條:試合出ている人も出てない人も含めた全員の総合力ですね。例えば、菅野剣太(法4=釧路江南)とか、試合に出てはいないんですけど、ベンチですごい声を掛けてくれて。特に負けているときに彼がすごい声を掛けてくれたりして。そういう意味でも総合力です。

 

――試合前のルーティンはありますか。

中條:試合前日の夜は毎試合、鍋を食べています。僕たちは道産子なのでたまにジンギスカンを食べたりします。

 

――インカレに向けての目標は何でしょうか。

唐津:ここ最近、インカレ優勝できていなくて。東洋大に負けて、(東洋大が)真ん中で喜んでいるのを見るのは本当に悔しいので。さっき廉が言った総合力を生かして、相手が強かろうと弱かろうと、自分たちのホッケーをしたいです。あわよくば優勝狙おうかなくらいの感じで緊張せずやっていきたいと思います。

 

鍛冶:やることをやっていれば負けることはないと思います。あと何回かしか練習はないと思うんですけど、そこで自分たちが自信を持てるような練習を心掛けてやっていこうと思います。個人的には1年間通して、何をしてきたか考えて、下級生と組むことが多いので、好きなようにやってもらえるように、声掛けやプレーで余裕を持たせてあげればなと思います。

 

中條:チームとしてはもちろん優勝で。個人としては、東洋戦みたくなってしまったときの声掛けとか。チームのコントロールするのが4年生なので、チームの波を大きくさせないケアみたいなところをやりたいですね。

――優勝に向けての自信はありますか。

中條:優勝できるんじゃないですかね。個人賞も3人でもらえるとうれしいですね。

 

――東洋大を意識していますか。

中條:自分たちのすることをちゃんとやっていれば、今回のセカンドリーグみたいな結果になると思います。そのくらいの力はあるので、絶対優勝します。


(明治ポーズをする3人)

 

――ありがとうございました。

 

[覺前日向子]