
堀部が準優勝 インカレで好成績残す/全日本学生選手権
全日本学生選手権(以下、インカレ)が11月15日から20日まで行われた。初日の男子フルーレ個人戦では堀部聖太(政経2=岩国工)が見事準優勝。明大勢の中で最高成績をたたき出し、目前に迫る全日本選手権[団体戦]や今後に向けて期待ができる結果となった。
◆11・15~20 全日本学生選手権(大山崎町体育館)
▼男子フルーレ個人
堀部――2位、成田――8位、柏崎――36位
これまでの努力が実を結んだ。「目標はベスト4入り。2年生ということもあり優勝が目標ではなかった」という堀部。インカレの予選である10月の関東学生選手権ではベスト8、さらに昨年度を振り返ってもなかなか目覚ましい結果を出すことができなかった。しかし、今回は心機一転。「今まではトレーニングを頑張ったら成績が出ると思っていた。今回は試合の運び方や技一つ一つの精度を意識しながら練習に取り組み、朝にウォーキングやランニングをするのがいいと本で読んで実践してみた」と自身の考え方の変化に加えて違った視点からのアドバイスも取り入れた。また、インカレ前には「明大に他大の方が練習に来られたり、自分も別の大学の練習に参加しに行ったりといろいろな人と対戦して自分の戦い方を身に付け模索した」と準備万端で挑んだ今大会。こういった努力が今回の快進撃につながった。
特に印象的だった試合はトーナメント初戦と決勝戦。初戦は、ナショナルチームに所属する強敵と対戦した。序盤は1セット目終了時点で5―11と相手に大差をつけられる展開に。15点マッチであるため、ここからの逆転は難しいところ。しかし「一度気持ちを入れ直し、深呼吸して2セット目に臨んだ」と冷静さを取り戻すと、ハーフタイム後に怒涛(どとう)のポイント奪取が始まった。積極的に攻め込み相手から次々とポイントを奪い取り、15―12で逆転勝利。2セット目は相手に1点しか与えない、粘り強い戦いぶりを見せた。
その後は順調に勝ち進み、迎えた決勝戦。同じく2年生の相手に「負けられないなと思い、ここまで来たら優勝しようと臨んだ」。試合は堀部がリードするも追い付かれ、またリードするが逆転されるといったシーソーゲームを繰り広げた。終盤は相手と並んだものの、最後は再び離されてしまい13―15で試合終了。惜しくも優勝を逃したが、大学に入り自身初となる表彰台入りを果たした。
インカレに続き五輪代表選手も出場する高円寺杯ワールドカップが今月11日に開催され、52位となった堀部。国際大会でも実力を発揮した堀部に、今週末行われる全日本選手権での活躍に期待がかかる。着実に力を付け、明大を引っ張っていく存在に今後も注目だ。
[正野真由夏]
堀部選手のコメント
――決勝の敗因を教えてください。
「試合の運び方や試合展開を間違えてしまいました。また、スピードがある相手が開始の合図で向かってくるのに足が動かずサボってしまいました。下がったらポイントを取れていたのに、そこでミスを修復し切れなかったところが敗因だと思います」
――今大会を通して良かったことを教えてください。
「今までは勢いよく行き、すぐに疲れて負けてしまうことが多かったのですが、今回はハイブリッドなプレーができたと思います。後半戦も戦えるようなプレースタイルで挑めたことが良かったと思います」
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