第67回全日本学生選手権 試合後コメント

2022.12.13

木村柊也主将(文4=関西福祉科学大)

――今大会を振り返っていかがですか。

 「1回戦で硬くなってしまうのは許容範囲でした。でもその後も全然和らぐことなく、今回負けたのはそこが原因です。明治からすれば、負けないであろう人が負けた瞬間に、一気に向こうの流れに持っていかれ、次控える人のメンタルが内気になったので、そこじゃないかなと。その積み重ねが次の選手に「絶対勝たないと」というのを生んで、それが負けにつながった。で、向こうの方が結局、勝ちにふさわしかったんじゃないかなと思います」

 

――敗退決定後の木村選手の試合には気迫がこもっていましたが、いかがですか。

 「今回は4年生なので引退試合でもあり、僕の19年間の日本拳法人生とのお別れの日でもありました。なので、団体戦に出る一戦一戦が僕の最後。どんどんどんどんカウントダウンされていきましたが、まさか最後いきなりラスト1試合になってしまったので、『19年間の集大成を見せようじゃないか』と思い、『チームは負けてるけど俺は絶対勝つぞ』っていう気持ちで臨みました」

 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「個人戦では振り返っても良かった試合しかなくて。『人って目標に対して一生懸命取り組んだらこんなにも勝ち続けられるんやな』というのを証明できたかなと思います。1年生の時に全部優勝して、2年生の時はコロナでなくて、3年生は優勝、4年生も優勝って感じで、個人戦においては総ナメすることができたので、それもひとつの入学前からの夢であって。府立で優勝するのもそうなんですけど、個人戦で全ての大会において優勝っていう形をとれたらすごいよなとおもっていたので、個人戦全部優勝がひとつの目標でした。団体戦は今日みたいなこともあるので仕方ないかなと思いますが、4年間を振り返ってみれば本当にたくさんのことを勉強できたな学んだなと思います。」

 

――主将としてどのようなことを意識してきた1年間でしたか。

 「まとめる力。後輩に対して背中で見せ、目標となる先輩になることが大事なのではないかなと。そうなれたらひと言声をかけるだけでみんな言うことを聞いてくれるし、部としてまとまってくると思います。まずは後輩に「あの先輩みたいになりたい」っていう目標を作ってもらう。それが大事なのではないかなと。チームとしてのまとまりがないといい練習はできないです。例えば追い込み期間でも、チームの雰囲気がいいから、盛り上がるからどんどんどんどん追い込んでいけますが、盛り上がりがなかったらある程度追い込んだら『これ以上はいいかな』ってなるので、チームの一体感はすごく大事で、そこは主将のひと言で全て変わると思っています」

 

吉田大輝(法4=明大中野)

――敗退となってしまった3回戦を振り返っていかがですか。

 「7-0で圧倒できる相手だと思ってました。先取されて追い込まれましたが、まだ明治なら巻き返せるといういう落ち着いた気持ちでした」

 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「最後の試合は出ずに終わりましたが、他大会でもいいプレーができました。ここまで自分が強くなれるとは思っていなかったのでそう言う面ではいい4年間だったなと思う反面、最後の1年間もっといい形で終わりたかったなという気持ちも今はあります」

 

井上晴陽(法2=三井)

――準々決勝の関西学大戦を振り返っていかがですか。

 「2人負けが続いて、悪い流れの中で、前の森川が流れを止めてくれたのに、僕が負けてしまって、僕がまた悪い流れを続けてしまったので、本当に情けないです」

 

――木村主将はどのような存在でしたか。

 「圧倒的な強さを持っていて、個人でも日本一強いです。練習メニューはキャプテンが決めていますが、少し工夫を加えていただき、毎日違うメニューで練習できていたので、毎日が新しいことの繰り返しでした。技術練習もさまざまなことを教えてもらい、プライベートでもお世話になっていたので、勝って優勝して、『木村メイジ強かったな』というところを周りにも見せたかったのですが、負けてしまったので、勝って恩返しできなかったので、木村先輩には本当に申し訳ない気持ちです」

 

――今後の目標を教えてください。

 「拳法を始めたのは3歳の頃ですが、小さい時から個人・団体で日本一になるというのを目標としてて、結局今年は個人も団体も日本一なれず、結果が出ていないので、来年はもっと追い込んで、先輩として強い背中を後輩に見せれるように練習して、個人と団体の両方で日本一になれるような選手になっていきたいと思います」

 

森川征那(文2=三井)

――2回戦では大将を務めましたが、いかがですか。

 「『これは森川メイジ来たな』と思いました。大将は団体戦において大切な締めくくりとなるので気合が入りました」

 

――今年度の4年生は非常に存在感が大きい印象ですが、いかがですか。

 「やはり大きいです。人数もそうですしみんな強く、来年の人数が少なくなるので、一般生は今年の4年生の一般生を見習って強くなること、あとは木村主将が一番強いのでスポ薦のみんなは木村先輩の強さに近づけるように日々努力するだけだと思います」

 

――府立で優勝に返り咲くために大切なことを教えてください。

 「1番は体調管理だと思います。今回は風邪をひいている人がいたのでしっかり直して万全の状態で戦えるようにすることが大事です。また、緊張しがちなので、全く緊張しないメンタルを作るのは難しいですが、体の力を抜く練習などはできるので、そこを中心に頑張りたいと思います」

 

市川由奈(法3=関東学院)

――直前の男子の敗退を見られていかがですか。

 「男子は絶対に勝つものと思っていたので、決勝まで行ったうえでどうなるかというのがドキドキになるのかなと思っていたら準々決勝で負けてしまって。緊張よりもびっくりが勝ちました」

 

――1回戦を振り返っていかがですか。

 「約2カ月前に負けた相手だったので、絶対に勝ちたいなと思っていましたが、相手がサウスポーで苦手なタイプだったので、自己評価としては40点くらいかなという感じですね」

 

――西尾文花女子主将(文4=多治見北とずっと練習してきましたが、いかがですか。

 「そうですね、唯一の女子の練習相手で。試合前で緊張していたりしても、言葉でほぐしてくれるような、頼り甲斐のある方でした。女子が少ない中、今まで二人三脚でやってこられて楽しかったです。ありがとうございました」