栁川が金、宮坂は銀 好成績で最終日を締めくくる/ジャパンオープン

2022.12.06

 日本のトップスイマーが集結し熱い戦いを繰り広げたジャパンオープン。大会4日目、ついに最終日を迎えた。明大からは田渕海斗(情コミ2=日大藤沢)、五味智信(商2=湘南工科大付)、栁川大樹(政経2=日大藤沢)、宮坂倖乃(法4=春日部共栄)が決勝に進出。栁川が200メートル背泳ぎで金メダル、宮坂が200メートル平泳ぎで銀メダル獲得を果たした。

 

◆12・1~4 ジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場)

◆4日目

▼男子800メートル自由形タイム決勝

2位 田渕 7分56秒23

▼男子50メートル自由形

8位 五味 22秒78

▼男子200メートル背泳ぎ

1位 栁川 1分57秒95

▼女子200メートル平泳ぎ

2位 宮坂 2分25秒54

 

 最終日まで勢いは止まらなかった。大会2日目の100メートル背泳ぎで金メダルを獲得していた栁川。「予選を泳いでみて自己ベストまではいけるくらいだと感じていた」と自信をのぞかせ、この日は200メートル背泳ぎに出場。100メートルを折り返した時点では3位につけていた栁川だったが、得意の後半で一気に追い上げ首位に躍り出る。そのまま逃げ切り、1位でレースをフィニッシュ。「疲れている中でも、体を使って泳げたのが後半追い上げられた要因」とレースを振り返る。「今の最大限の結果は出せた」と、自身でも納得する泳ぎで自己ベストを更新し、見事今大会2つ目となる金メダルを獲得した。

 

 200メートル平泳ぎで決勝に残った宮坂も好成績を残す。スタートから首位を保ち他の選手たちをリードした宮坂。「勢いのある若い選手に勝つために前半から攻める作戦でいった」(宮坂)と狙い通りの泳ぎを見せた。しかし、この種目の東京五輪代表に選ばれた渡部香生子(USM)が後半追い上げを見せ、リードを許す展開に。何とか食らいつこうとするもその思いは届かず惜しくも2位でゴール。金メダル獲得には一歩及ばずも「この1カ月いい練習ができていた」(宮坂)と、大会1日目の100メートル平泳ぎでの銀メダルに続き、今レースでも銀メダルを獲得し健闘した。

 

 明大選手たちはハイレベルな戦いとなる中4日間奮闘し、合計8個のメダルを獲得した。来年2月のアジア選手権や来年7月の世界選手権などを控える選手たち。「課題となるところを埋めるために何が必要かを考えて練習していきたい」(宮坂)と、ジャパンオープンを終え、次なるステージへ向けて選手たちも意気込んでいる。明大の選手たちが日本のみならず、世界でも活躍する日は遠くない。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

宮坂

――今大会を振り返ってみていかがでしたか。

 「今回は私の水泳人生のリスタートという意識でいて、正直ベストタイム狙っていたのでそこは悔しい気持ちですが、日本選手権やジャパンオープンで2位をとったことがなかったので過去最高ですし、50メートル、100メートル、200メートルと全部決勝に残って戦える実力があるということはとても自信につながりました」

 

栁川

――自身の今回の結果についてはどのように思いますか。

 「今の段階でこのタイムを出せて、最後勝ち切れたことはすごく良かったと思います」

 

――今大会を振り返ってみていかがでしたか。

 「大会前は自己ベストで2冠を狙っていたので、100メートル背泳ぎはタイム的には残念でしたが、最後の200メートルでは自己ベストを出すことができて良かったです」