(7)佐藤大介/インカレ開幕直前特集
いよいよ全日本大学選手権(以下、インカレ)が直前に迫る。全26試合に及ぶ秋季リーグ戦を11位で終え、入替戦に突入。1部のプライドを見せ2部降格を回避し、インカレの出場権を獲得した。今回はチームを引っ張ってきた4年生へのインタビューをお送りする。
※第7弾はPF佐藤大介(国際4=駒大苫小牧)選手です。このインタビューは11月30日に行われたものです。
――リーグ戦を通してチームとして成長したところはありますか。
「リーグ戦を通して1部でも戦えるという自信はついたのかなと思います。リーグ戦が始まる前の春季トーナメントや練習試合を経験してもあまり勝てるイメージではなく、そのままリーグ戦が始まったため不安が大きかったですが、意外と1部リーグでも戦えるんだな、ということはリーグ戦を経験して思いました」
――個人的に成長した部分はありますか。
「リーグ戦では僕自身、最初の2試合の白鴎大と国士大と戦ってから教育実習に行ったので1巡目は速報で結果を追っているだけでした。そのため2巡目からどうチームに入ろうかなという不安が大きかったのですが、練習にまた戻った時にみんなが温かく迎えてくれたので自分のやるべきことである、チームを盛り上げることや、スタートとか次の控えの選手が何かあった時のための要員としていつでもどこでもできるようにという準備しようという意識が芽生えたので、そこは成長したかなと思います」
――リーグ戦はどのような思いで臨みましたか。
「1年生の時にリーグ戦を初めて経験し、そこで2部リーグに落ちてしまったのですが、コロナ禍に入ってしまい大会が思うように行えなくなってしまいました。その悔しい思いのまま4年生になったので、ここでぶつけて悔しい思いを晴らそうという気持ちでリーグ戦に臨みました」
――リーグ戦を通して見つかった課題はありますか。
「チームとしては、勝つべき相手に勝ち切れない場面があり、そこは一歩間違えたら2部リーグ降格の可能性もあったと思うので改善していくべきだと思いました。また、接戦や勝つべき試合で負けてしまうとチームの士気が下がってしまうので、そこで一緒になって僕自身もテンションが下がってしまったことも反省点の1つになると思っています」
――リーグ戦で1番印象に残っている試合はどれですか。
「おそらくみんなは専大に勝った試合を挙げると思いますが、僕は最初に勝った国士大戦が1番印象に残っています。国士大とは昨年度の2部リーグの時から戦っている相手でその時は接戦だったので、今年度はどうなるかなという感じだったのですが、今回も接戦で勝利をつかむことができました。個人的には教育実習に行く前の最後の試合だったので、勝利後控え室でみんなに見送りしてもらったのもあり、いろいろな意味で印象に残っている試合でした」
――リーグ戦の結果についてはどう思いますか。
「1年生の時は12チーム中11位で、今回は14チーム中11位だったので少しは変わってきていますが、内容が全然違いました。昨年度の2部リーグだと、困る場面は自分たちの能力で解決できる部分が多くあったのですが、今年度は全然そうではなくて、1部リーグで戦うには相当厳しいという結果を思い知らされた11位だったと思っています」
――今年度のチームの特徴は何ですか。
「全学年がいい意味で上下関係なく和気あいあいとしていて、のびのびとプレーできるところが今年度のチームの特徴の1つかなと思います」
――今後明大はどんなチームになると思いますか。
「今年度はリーグ戦の結果が11位でしたが、来年度は必ずもっと上にいけるメンバーがそろっていると思いますし、スターティングメンバーなどの中心人物がしっかりやることによって、ここ最近で見られてないような明大の好順位というのを期待できるチームになるのではないかとは思います」
――4年生として取り組んでいることはありますか。
「下級生に萎縮させないようにこっちから話しかけるようにしています。もちろん礼儀や敬語の部分はそれなりの線引きをしていますが、いい意味で先輩と思われないようにラフに関係を保つということは心がけていました」
――チームの中での自分の役割は何だと思いますか。
「声を出して盛り上げることが1番の仕事かなと思います。また、試合に出たらスタッツに残るような活躍ではなくて、スクリーンの角度を意識するなどの見えないプレーをするなど、自分が主役ではないということを意識しながら、リバウンドなどの泥臭い仕事をすることが自分の役割だと思っています」
――ご自身の1番の強みはどこですか。
「泥臭いプレーが1番の強みだと思います。ディフェンスして守って、リバウンドも取り、誰よりも速く自分のゴールに走るということが意外と簡単そうに見えて難しいことなので、そういった誰にでもできることを全力でやろうと思っています」
――今のチームの状態はいかがですか。
「オフ明けで最近練習が始まって、もうすぐ試合が始まるという中でみんなもだんだん士気が上がってきています。緩む部分も少しはあったのですが、そこで主将の井上耀(政経4=明成)がしっかり締めてくれるなどして、個人個人でインカレに向けて士気が高まってきているなという印象です」
――ご自身の調子はいかがですか。
「リーグ戦を通してプレータイムはそんなになかったのですが、ここ最近練習試合とか出させてもらうようになってきました。この前も1部リーグの相手と練習試合をしました。リーグ戦では経験できなかったことなので、1部リーグの相手とマッチアップすることによって体の当たり方だったりシュートタッチの感覚だったりというのをつかめてきていると思うので、約13年間バスケットボールをやってきた集大成だと思って、最後まで残ろうという意識で今は調子が上がってきています」
――インカレ初戦はどのような戦いを予想していますか。
「違うブロックリーグで情報などはあまり入ってこない相手なので、相手への対策よりも自分たちの方が上だということを思い知らせるようにした方がいいと思っています。ある程度の余裕を持ちながら明大らしい展開の速いバスケットを繰り広げたらいいのかなと思います」
――インカレの目標は何ですか。
「インカレはベスト4を目指して頑張ります」
――最後の大会に懸ける意気込みをお願いします。
「明大に入学してもう4年目の最後のインカレになるのは実感がまだないです。こんな僕なんかが明大に入学して試合に出られるとは思っていなかったのですが、実際にベンチにも入らせてもらって、試合も経験させてもらいました。今までバスケットをやってきた集大成として悔いが残らないように、今までお世話になった人に恩返しのつもりで最後まで戦い抜いて、チームとしてベスト4以上目指せるように頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[清水優芽]
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