(2)伊藤陸斗/インカレ開幕直前特集

 いよいよ全日本大学選手権(以下、インカレ)が直前に迫る。全26試合に及ぶ秋季リーグ戦を11位で終え、入替戦に突入。1部のプライドを見せ2部降格を回避し、インカレの出場権を獲得した。今回はチームを引っ張ってきた4年生へのインタビューをお送りする。

※第2弾はSF伊藤陸斗(情コミ4=九州学院)選手です。このインタビューは11月22日に行われたものです。

 

――約3カ月間のリーグ戦を振り返って、チームが成長したことを教えてください。

 「1巡目では相手に点差が少し離されてきた時に取り返せずに諦めて終わってしまうパターンが多かったです。しかし、2巡目ではそこから巻き返すことができたことが成長した部分かと思います」

 

――リーグ戦を通して見つかった課題はありましたか。

 「課題としてはまだチーム全員で一つになりきれていないことです。先程取り返せる場面が出てきたと言いましたが、2巡目も全ての試合が取り返せるわけではありませんでした。試合によっては点差が大きく広がったら、集中力が切れてしまうこともあったのでそこがもう1個足りない部分だと思います」

 

――チームがひとつにまとまりきれていない原因はどのようなところだと思いますか。

 「原因としてはチームのミーティングでも挙げられましたが、練習中から共通理解が持てていないことだと思います」

 

――課題改善のためにどのようなことに取り組んできましたか。

 「取り組んでいる事としては練習前に全体で集合して話し合いを行っています。そこで共通認識を持つために練習の意図であったり、練習内で意識するところを確認しています」

 

――リーグ戦で1番印象に残っている試合はどの試合ですか。

 「印象に残っている試合は2巡目の神奈川大学との試合が印象に残っています。3度のオーバータイムを経て最後勝ちきれたことは大きな成長だと思います」

 

――3年ぶりの1部リーグ戦で11位という結果について率直な感想を聞かせてください。

 「入替戦を回避することが目標でしたが達成することはできませんでした。結果としてインカレ出場と1部残留は成し遂げることができたので最低限(できた)という感じです」

 

――今年度のチームにはどのような特徴がありますか。

 「昨年度の4年生は個性が強くてまとまりきらないところがありました。昨年度に比べれば今年度はチームとしてまとまっていると感じます」

 

――4年生として取り組んできたことはありますか。

 「下級生に能力が高い選手が多いのですが、メンタル面ではまだ少し不安なところがあります。なのでそのようなところをカバーするのが4年生の仕事だと思っています。具体的には練習中の雰囲気作りや試合において苦しい場面での声掛けは4年生全体として意識してきました」

 

――チームにとってご自身の役割はどんなところだと思いますか。

 「自分の役割としては、試合中では点を取ることです。試合に出た時に得点をしてチームの雰囲気を良くすることが仕事だと思っています。試合以外では(SG井上耀・政経4=明成)主将を中心に取り組んでいるチームの雰囲気を作ることです。自分は全体の前に立って何かを言うことはありませんが、落ち込んでいる下級生への声掛けは行ってきました」

 

――チームのカギとなる選手はいますか。

 「やはり21番のSF田邉(太一・情コミ3=福大大濠)と7番のPF伊藤(治輝・政経2=桐光学園)はエースとして活躍しているので期待したいです」

 

――インカレでの目標を聞かせてください。

 「チームとしてはベスト4を目標にしています。個人としては単純ではありますが1点でも多く得点をすることです」

 

――最後の大会にかける意気込みをお願いします。

 「最後のインカレということで大学最後でもありますが、自分はこれからバスケを続ける予定もなくて、今までやってきたバスケ生活の締めくくりとなる大会でもあるので、今までやってきたことや学んできたことを全てぶつけたいです」

 

――ありがとうございました。


[島田五貴]