インカレ王者・栁川 逆転優勝果たす/ジャパンオープン

2022.12.03

 来年3月の閉館を前に、東京辰巳国際水泳場で開催される最後のジャパンオープンが始まった。日本のトップスイマ―がアジア選手権代表を懸けて集う中、明大からも多くの選手が参加する今大会。2日目は、栁川大樹(政経2=日大藤沢)が男子100メートル背泳ぎで見事金メダルを獲得した。また、初日に銀メダルを獲得した宮坂倖乃(法4=春日部共栄)は女子50メートル平泳ぎで4位入賞を果たした。

 

◆12・1~4 ジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場)

◆2日目

▼女子50メートル平泳ぎ

4位 宮坂 31秒39

▼男子100メートル背泳ぎ

1位 栁川 54秒68

 

 安定した強さを見せつけた。8月末の日本学生選手権(以下、インカレ)、10月の日本選手権(25m)で共に金メダルを獲得していた栁川は、この日も男子100メートル背泳ぎ予選を首位で通過。「もう少し(タイムは)欲しかったですが、まずまずの結果だった」(栁川)。背泳ぎの第一人者である4大会連続五輪代表・入江陵介(イトマン東進)が不在の中、優勝のみを目指して迎えた決勝。前半では集団から一歩遅れを取り、8人中7位で折り返すことに。「体をうまく使えて泳げていなかった」(栁川)。それでも持ち味である終盤の追い上げで先行する選手たちを全て追い抜き、最後は1位でフィニッシュ。日本のトップ選手たちを相手に見事金メダルを獲得した。だが、栁川は今回の結果に満足していない。「優勝はできて良かったが、タイムの方が本当に目指していたものとは違った」(栁川)。期待のホープはさらなる記録に向け、挑み続けていく。

 

 大会初日に女子100メートル平泳ぎで銀メダルを獲得した宮坂は、この日も女子50メートル平泳ぎに出場した。予選を3位で通過し迎えた決勝は、日本記録保持者や学生記録保持者といった実力者が立ちはだかる。最後の追い上げもかなわず、わずかの差で表彰台入りを逃した。

 

 来年2月のアジア選手権、さらには来年7月の世界選手権も見据え、選手たちの闘志がぶつかり合う今大会。3日目からはいよいよ大会後半戦へ。明大勢の活躍に期待せずにはいられない。

 

[渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

栁川

――決勝レース後半の泳ぎはいかがでしたか。

 「後半も全体の泳ぎははまらなかったのですが、うまく力の配分をして最後ぎりぎりまで持つように泳げたのは良かったなと思います」

 

――次のレースへの意気込みを教えてください。

 「200メートル(背泳ぎがまだ)あって、200メートルの方が泳ぎの感じがいいかなと思っているので、しっかりやっていきたいと思います」