川上が健闘も結果振るわず 団体9位で最終日へ/全日本大学対抗選手権

 全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)2日目は明大から5人の選手が出場した。夏に行われた東日本大学対抗選手権で優勝を果たした上水良介(政経4=埼玉栄)に期待が寄せられるも、結果は5位。崖っぷちかと思われた明大だったが、川上直哉(政経3=尼崎工)が3位と好記録を収める。2日目終了時点で団体9位。命運は最終日へと委ねられた。

 

◆11・29~12・1 第68回全日本大学対抗選手権(サイデン化学アリーナ)

▼73キロ級

森本 記録なし

▼81キロ級

6位 足立(S126 J155 T281)

▼89キロ級

5位 上水(S130 J163 T293)

8位 道畑(S122 J150 T272)

▼102キロ級

3位 川上(S143 J167 T310)

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 

 まさかの結果となった。今年度行われた二つの大会で表彰台入りを果たし、今大会も好結果が有力視されていた上水。しかしスナッチで成功したのは3本中最初の1本のみだった。クリーンアンドジャークではスナッチでの失敗を切り替え、2本連続で成功。順調かと思われたが3本目は「詰めの甘さがでた」(上水)。クリーンまでは挙げるもジャークまでは挙げ切ることができなかった。最終結果は5位。悔しい結果も「練習までの記録に比べるとできた方」(上水)と万全な調子ではない中での試技はチームに力を与えた。

 

 2日目の最後を飾ったのは川上。スナッチでは1本目を危なげなく拳上する。「流れがよかった」(川上)とその勢いのまま2本目にその時点で大会タイ記録となる143キロを成功させた。続くクリーンアンドジャークは1本目を失敗。2本目は連続試技となったが、焦りを感じさせることのない安定感で167キロを挙げる。大会新記録が連発される中でも振り落とされることなく、102キロ級で総合3位入賞を果たした。「最低限の成果」(川上)と本人としては満足のいく結果ではなかったが、悪い流れを断ち切り最終日へとつながる試技となった。

 

 2日目を終え団体9位と苦戦を強いられている明大。最終日には藤谷柊主将(政経4=和歌山県立那賀)をはじめとした重量級3人が出場予定となっている。有終の美を飾るために。最後の1本まで諦めることはない。

 

[高橋佳菜]

 

試合後のコメント

森本圭泉(政経4=和歌山県立那賀)

――初めてのインカレはいかがでしたか。

 「出場することができてよかった反面、結果は残せなかったので悔しい気持ちはあります」

 

上水

――クリーンアンドジャークの3本目を終えた後どのような気持ちでしたか。

 「できるのにできなかった、自分の選択ミスがありました。もう少し待っていたらジャークできていたのではないかと思いますし、やはり悔しかったですね」

 

足立涼馬(法3=舞子)

――スナッチを振り返っていかがでしたか。

 「調子は悪くなかったですが、元々1本目の重量が他の選手より低かったので、そこから戦えていない感じがありました」

 

川上

――今大会の調子はいかがでしたか。

 「最近までの試合の調子はよくて勢いに任せてここまで来ましたが、それだけで越えられないのがインカレだと感じました。勢いだけではなくて言葉で説明できるくらいの実力をつけて来年挑みたいです」

 

道畑陽識(政経2=常翔学園)

――本日の試技を振り返っていかがでしたか。

 「自分の実力不足を痛感させられました。決めなければいけない場面で決め切ることや、フォームを保つことができない場面がありました。それぞれの練度が低く、パワーで押すことしかできなかったので、技術面が劣っているなと感じました」