
東洋大に敗れ優勝逃す インカレでのリベンジ誓う/関東大学リーグ戦
ファイナルリーグ最終戦の相手は宿敵・東洋大。明大は引き分け以上、もしくは敗れても1点差であれば優勝が決まる試合であった。明大有利の条件で迎えたものの、結果は3―9と大敗を喫し、春に行われた関東大学選手権に続いての連覇とはならなかった。
◆9・3~12・4 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼11・27 対東洋大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
明大3{0―4、2-3、1―2}9東洋大○
この一戦で優勝が決まる事実上の〝優勝決定戦〟は序盤で勝負が決してしまった。第1P開始5分に先制を許すと、その13秒後にも自陣でパックを奪われ東洋大に速攻を許し、早くも2点を先行される。そこから持ち直したいところだったが「相手に上回られてしまった」(中條廉主将・政経4=白樺学園)と、自分たちのペースにすることができず。さらに2点を追加され0-4で第1Pを終えた。
その後は第2PにFW丸山詳真(商3=北海道清水)とFW井口藍仁(商1=埼玉栄)の連携から2点を追加するなど、明大らしい攻撃を見せるも「1Pの大量失点が響いてしまった」(中條)。最後まで流れをつかむことができず、秋リーグは2位で幕を閉じた。
惜しくも優勝を逃した明大だったが、この秋、攻撃陣を引っ張った丸山がポイント王を獲得。リーグ戦では勝利につながるゴールを量産しエース級の活躍を見せた。それでもおごることはなく「同じセットの人に感謝しています」と、共に戦った仲間への感謝を忘れなかった。また、丸山とセットを組むFW三浦稜介(政経3=駒大苫小牧)、井口がベスト6に選ばれた。「まさかです」(三浦)「自分じゃないと思っていた」(井口)と、謙虚に受賞を振り返った両選手。しかし今大会のポイントランキングでは井口が2位、三浦が4位。1位の丸山を含む3人で組んだセットではどこからでも点が取れ、その攻撃力はまさに最強。敵のディフェンス陣にとっては大きな脅威となり続けた。
「最後、東洋大を倒したいと思います」(石井佑空・文3=白樺学園)。今大会は東洋大に敗れ、悔しい結果に終わった。それでも春は明大が優勝しており、今季の主要タイトル獲得は1回ずつ。12月16日から開催される全日本学生氷上選手権(以下、インカレ)の勝者が、今年度の大学アイスホッケー界の真の王者となる。宿敵にリベンジし、4年ぶりにインカレ王者の称号をつかめるか。最後の大舞台に向け、勝負の冬がいよいよ始まる。
[山岡慎]
試合後のコメント
中條
――ご自身のプレーに関してはいかがでしたか。
「全然ダメですね。秋リーグ期間は調子がいいと思った試合が1つもなかったです。あと、全日本とインカレだけなのでここから悔いがないように頑張りたいと思います」
石井
――どのような試合にしようと話していましたか。
「前回、セカンドリーグで勝った時のように1、2Pの失点を気をつけようと。同点でいいから失点だけをしないようにしようと話していました。しかしすぐに失点をしてその後もポロポロ失点して1Pに4点取られたのが大きかったです」
丸山
――エンジンがかかるのが遅かったように見えました。
「東洋大はスピードに乗ってガンガン来るのが分かっていたんですけど、前半は一つ一つの場面で東洋の方が気持ちが出ていたのでそこが差になってしまったのかなと思います」
三浦
――試合前は有利な状況でした。プレッシャーはありましたか。
「チームとしては勝利を目指していたので、1点入れられて、そこで何かが崩れてバタバタしました」
――どういった点で東洋大との差を感じましたか。
「気持ちの部分も負けているとは思ったんですけど、これからシーズンが本格的になっていく中で連戦を戦えるだけの体力というのが東洋との差だなと思いました」
GK渡邊周(文2=武修館)
――試合の収穫はありましたか。
「途中出場という機会が大学に入ってからあまりなかったので、特にチームの士気が下がった時に出場というのはなかったので、そういうところで任されるプレッシャーや責任を感じながらプレーをするということを今回の試合で経験しました」
井口
――丸山選手との連携で2得点奪ったことに関してはいかがでしたか。
「詳真さん(丸山)はパスを出したいときにもらってくれて、もらいたいときに出してくれるので本当にやりやすいです」
――残りのシーズンに向けての意気込みをお願いします。
「インカレがまだあるのですが、まだ必ずしも決勝に行けるわけではないので、一戦一戦やっていこうかなと思います」
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