大浦が準優勝 試合終了間近で粘りを見せる /東日本学生秋季選手権

2022.11.30

 東日本学生秋季選手権初日は男子グレコローマン新人戦が行われた。明大からは3名の1年生選手が出場。活躍を見せたのは準決勝に進出した大浦響(営1=山形市立商)。最後まで粘り強い戦いを見せ、見事2位に輝いた。遠藤勇馬(文1=上田西)、西村南蔵(法1=広島国泰寺)も奮闘するが、入賞を逃す結果となった。

 

◆11・28~30 東日本学生秋季選手権(駒沢体育館)

男子グレコローマン新人戦]

▼67キロ級

遠藤――準々決勝進出

▼72キロ級

西村――1回戦敗退 

▼130キロ級

大浦――2位

 

 大逆転勝利。まさにこの言葉がふさわしい試合だった。準決勝で迎えた相手は、東日本学生春季選手権準優勝の実力を持つ岩澤(日体大)。試合開始1分で、パッシブ、ローリングと得点を重ねられ、5点リードを許してしまう。その後は、積極的に攻めの姿勢を保ち0―5で試合を折り返す。続く第2ピリオド開始53秒、パッシブを奪い1点の追加に成功。だが、いまだ点差を詰められないままでいた。このまま敗北を喫するかと思われた試合終了間際、チャンスは来るべくしてきた。大浦が一気に技を仕掛け相手をとらえると、そのまま一気にローリングに持ち込み4点の追加。そして試合終了のブザーが鳴り響く。「練習でやった技が無意識にかかっていた」。最後の瞬間まで諦めず、見事勝利を勝ち取った。

 

 「5点を取られてしまった時は駄目だと思った。だが、岩井先輩(知史・文2=前橋西)やいろんな人に毎日教えてもらっていて、その人たちに頑張った姿を見せたかったので必死でやった」。劣勢の状況でも逆転する気持ちと技術を持ち合わせていたのは、日ごろの練習の賜物だ。決勝戦では「(準決勝で)腕が使いものにならなくて全く力が入らなかった」と、本来の力を出せず敗北。惜しくも優勝を逃し「悔しい」気持ちをにじませるが、準決勝で意味のある勝ちを得た大浦。今大会の経験を糧に、また活躍した姿を見せてほしい。

 

[安室帆海]

 

試合後のコメント

大浦

――今日の結果を振り返っていかがですか。

 「悔しいですね。今回は優勝しようと思っていたのですが、春も準優勝と一緒だったので悔しいです」

 

――準決勝後に森陽保監督には何か声を掛けられましたか。

 「頑張ったなと褒めてもらいました(笑)。とてもうれしかったです」

 

――今後の意気込みをお願いします。

 「4月にあるJCOジュニアオリンピックカップでまず優勝して、世界選手権、アジア選手権に出ることが今の目標です。それを成し遂げられるように日々の練習を頑張りたいです」