プロ大会で健闘見せベストアマチュア賞受賞 高木美咲/スタンレーレディースホンダゴルフトーナメント事後インタビュー

2022.11.19

 10月7日~9日に静岡県の東名カントリークラブにて行われたスタンレーレディースホンダゴルフトーナメントで、高木美咲(営3=近大付新宮)がアマチュア選手で唯一予選通過し、最終成績で28位タイにつく好成績を収めた。決勝ラウンドに進出した最上位アマチュア選手に贈られるベストアマチュア賞を受賞。プロの大会で健闘した高木に事後インタビューを行った様子をお届けする。


――今大会にはどのような目標を掲げて挑みましたか。

 「ツアーに出るのが2回目だったので、予選通過することを目標にしていました。予選通過後はスコアを落とさず伸ばせるようにプレーしていました」

 

――今大会を振り返ってみていかがですか。

 「目標としていた予選通過ができてベストアマチュア賞も取ることができたので、結果的に良かったのではないかなと思います。ですが、もったいないミスがたくさんあったのでそこを改善することができたらもっと上位に食い込めたのかなと思いました」

 

――試合中に緊張はしましたか。

 「特に緊張はなかったです。プロの大会だと自分は思い切りプレーするだけだと思っていて自分の思うようにプレーできました。普段の試合でもあまり緊張しなかったのですが、最近するようになりました。絶対に結果を残さなければいけないと感じたりすることもあるからなのかなと思います」

 

――大会前の調子はいかがでしたか。

 「調子はかなり良かったです。初日は雨で気温が15度くらいで寒かったので、調子自体は悪くなかったのですが気温に慣れることができなかったです。サスペンデッドで初日は6番までしかできなかったです」

 

――結果や順位についてはご自身の中でどのように思いますか。

 「初日は下から数える方が早い順位で、2日目は30ホールだったところ27ホールしか回れず、初日3オーバーで2日目に5オーバーまでいってしまいました。ですが、そこから4バーディを取れて、トータル1オーバーでした。予選通過はアンダーでないと厳しかったのですが2日目にスコアを伸ばせば通過できる位置でした。27ホール回って残りの3ホールは次の日の朝にあったのですが、そこでもバーディを取れて、1アンダーでカットライン上で通過することができました。結果1アンダーだったのですが、最後に気が緩んでしまいダブルボギーを打ってしまって、それが本当に悔しかったです。最終日に自分の同級生でトッププロの山下美夢有(加賀電子)と一緒に回ることができて、友人ということもあって気楽に回ることができ、スコアも同じだったのでそこは自信になりました」

 

――特に難しかったホールを教えてください。

 「東名カントリークラブ裾野・桃園コースはかなり狭くティーショットが緊張感のあるホールが多くて自分の中では全て難しいなと思ったのですが、特に難しかったのは12番の420ヤードの打ち上げのパー4です。風がフォローだといいのですが上げだと本当にきつくて、初日は雨で寒かったのでパー4は難しく、2日目と3日目は180、190ヤードくらいでとりあえず乗ればOKといった感じのホールなのですが、乗せる位置によってグリーンのアンジュレーションが難しくて、そこでバッティングや外したときのアプローチが難しかったです。420ヤードなのですが実際はもっとあるように思いました。セカンド地点から高低差がプラス20ヤードくらいあって、打ち上げでとても難しかったです。自分の地元が和歌山なのですが、ゴルフ場の雰囲気が東名カントリーとすごく似ていて。自分は東名カントリーのようなトリッキーな所も苦手ではないのですが、かなり難しいなと感じました。とりあえず乗せようと思って頑張っていました(笑)」

 

――ベストショットが出たホールを教えてください。

 「バーディが取れたところはベストショットが多かったですね。14番の右ドッグレッグのパー4では、セカンドショットもかなり良かったです。ティーショットも思い切って振れるホールで、セカンドも距離がそれほど残らなくて難しくはないのですが、ピン位置がマウントの上にきっていたのですが距離感も合わせてバーディをとれたのでうれしかったです」

 

――日に日にスコアを伸ばしていましたが、やはりご友人と回ったことがいい影響をもたらしてくれましたか。

 「それもありますし、キャディーを後輩にやってもらったことも良かったと思っています。村上(村上美空・法1=生光学園)にキャディーをやってもらいました。コミュニケーションをとって、常に笑っていたし、ミスしても『大丈夫です。まだまだいけます』と背中を押してくれたので頑張れました。先輩として頑張らなければとも思っていたので、それも結果につながりました。イレギュラーな3日間だったのですが、気楽に楽しくラウンドできたからこそいいスコアがでたのではないかなと思います。周りのおかげです」

 

――ベストアマチュア賞を受賞した時の気持ちを聞かせてください。

 「受賞したこともうれしかったのですが、プロの中で28位で終わることができたのがすごくうれしかったです。受賞後、皆さんからお祝いのメールや電話をたくさん頂いてそれもうれしかったです。父が見に来てくれていたのですが、予選通過してベストアマをとることを目指すというのをずっと言われ続けてきたので達成できて良かったです。かなり喜んでくれたのではないかなと思います(笑)」

 

――プロの大会に出場して学んだことや印象に残っていることはありますか。

 「一番印象に残っているのは技術についてです。初日は福田侑子(FBモーゲージ)さんと回ったのですが、雨で風も強い中で打つ球だったりアプローチだったりそういうところの技術はすごく勉強になりました」

 

――今大会で得た課題はありますか。

 「自分はあまりグリーンを外さないのですが、たまに外してしまってそういったときのアプローチや小技、ショートパットなどをもっとやっていかないといけないなと思いました。アプローチとパターは練習量を減らさないように頑張っています」

 

――今後の目標を教えてください。

 「この冬、来年に向けて練習してトレーニングで体づくりもしていって、来年は日本女子学生選手権(以下、日本学生)で優勝したいです。プロテストを来年に受けるのですが、日本学生で優勝すれば最終プロテストから受けることができるので、日本学生で優勝を目指します」

 

――ありがとうございました。

 

[守屋沙弥香]