2部所属の駒大に勝利 1部残留そしてインカレへ/関東大学リーグ戦1部入替戦

 リーグ戦を11位で終えた明大は2部との入替戦に臨む。対戦相手は駒大。第1Qは明大ペースで試合が進む。しかし第2Qからミスやファールが増え、相手を勢いづかせると第3Qにはついに逆転される。それでも第4Qでは冷静に点を重ね、再度リード。そのまま点差を守り切って勝利し2部降格を免れた。


◆11・8〜11・11    関東大学リーグ戦1部入替戦

▼11・10 対駒大(国立代々木競技場第二体育館)

○明大79{29―15、13―21、16―23、21―14}73拓大

 

スターターは、PG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。

 

 今試合の対戦相手は2部リーグ戦を4位で終えた駒大。相手は1部昇格を目指し序盤から点の取り合いになりシーソーゲームになるかと思われたが、積極的にスティールを狙い相手の攻撃のチャンスを奪う。勝山や田邉の3Pシュートなどで徐々に得点を伸ばし、第1Qで29得点と好調なスタートを切った。しかし第2Qはイージーミスやファールが増えたことで相手のペースに変わり、瞬く間に追い上げられてしまう。一時は3点差まで追い詰められたものの、伊藤治の安定したミドルシュートで点を重ね、42―36で前半を終えた。

 

 続く第3Qは出だしから相手の勢いに圧倒され、思うように流れをつかめない。相手の3Pシュートで点差は埋まっていき、ついに逆転を許してしまう。しかし迎えた第4Qでは第1Qの勢いを取り戻し「自分たちがやりたい速いバスケットができた」(田邉)。最終Qの疲れを感じさせないほど全員がボールに飛びつき、ディフェンスを強固にすることで逆転し返してみせた。その後は点差を保ち最終的に79―73で勝利。1部リーグ所属としてのプライドを見せつけた。

 

 今試合の勝利によって1部残留と12月に行われる全日本大学選手権(以下、インカレ)への出場が決まった。「インカレベスト4以上というのが今年のチーム全体の目標」(田邉)と明大はさらなる高みを目指す。約1か月後、明大の負けられない戦いが始まる。

 

[尾﨑陽菜]

 

試合後のコメント

 

田邉

――今日の試合で良かった点はありますか。

 「試合の1Qが終わって29―15で(たくさん)点を取るゲームができたので、入りは良かったです。しかし自分と伊藤治輝のファールが二つずつと多くなってしまって、そこで(相手に点差を)詰められてしまったところを離しきれなかったことが課題です」

 

――インカレに向けて意気込みをお願いします。

 「これからシュートの精度やディフェンスの強度をしっかり高めていかないといけないなと今試合を終えて思いました。目標を達成できるようにしっかりチームを作っていかないといけないなと思っています」

 

 

伊藤治

――試合を振り返っていかがですか。

 「全員でタフなゲームをしっかり勝ち切ったということはものすごく収穫になると思います。しかし今試合のままではインカレでは戦っていけないので反省すべき点もかなりあります」

 

――個人としてのインカレへの意気込みを聞かせてください。

 「今年度は2年生という立場で、守りから入るのではなく自分がどんどん点を取って勝ちにつなげないといけないと思っています。自覚をもって練習から取り組んでチームを引っ張っていく存在として、この1か月で自分を磨いてチームを勝たせられるようにしたいです」