
慶大相手に完勝 対抗戦5連勝/関東大学対抗戦
4連勝し迎えた関東大学対抗戦(以下、対抗戦)5戦目。相手は直近5年の対抗戦で2勝3敗と相性の良くない慶大だったが、終始明大ペースのラグビーを展開。前半から相手のスキを逃さず、得点を重ね26―3で折り返す。後半も攻守に相手を圧倒し、最後まで相手にトライを奪われることなく、最終スコア54―3で5連勝を飾った。
◆11・6 関東大学対抗戦Aグループ(熊谷ラグビー場)
▼対慶大戦
○明大54{26―3、28―0}3慶大
幸先よく先制した。前半8分、左サイドでできたラックから右に展開。最後はスタンドオフ伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)が余っていた外のスペースにロングパスを出し、受け取ったフッカー松下潤一郎(法3=筑紫)がグラウンディング。「逆サイドのセットを早くすることを意識していたので練習通りのプレーができた」。(松下)20分に明大のオフサイドで与えてしまったペナルティーゴールを決められ、点差を縮められる。しかし直後の24分。ハーフウェーライン付近でのマイボールラインアウトからフェーズを重ね、ボールを右に展開。22メートルライン後方でボールを受け取った右センター齊藤誉哉(文4=桐生一)が5メートルライン付近までゲインすると、最後は齊藤からボールを受け取った森山雄太(政経3=東福岡)が相手のタックルを受けながらもトライ。「取り切ることができて良かった」(森山)。その後得点が入らない時間が続くも「今日は明治タイムと呼んでいる前後半残り10分でギアを上げて相手を突き放すプランだった」(齊藤)。その言葉通りの展開を見せる。35分、22メートルライン付近でのマイボールスクラムから右に展開。左センター廣瀬雄也(商3=東福岡)からボールを受け取った伊藤耕が相手の間をうまく抜けて中央にトライ。「一人一人がしっかり役割を果たして取れたトライだった」(伊藤)。続く39分、ハーフウエーライン付近のマイボールスクラムから左に展開。伊藤耕が相手をかわし、齊藤につなぐと、22メートルライン付近から一人で走り抜きグラウンディング。「耕太郎(伊藤)がいい仕掛けをしてくれて、裏でいいフォローができた」(齊藤)。目標に掲げていた残り10分で2トライを決め26―3といい形で前半を終える。
後半も明大の勢いは止まらない。3分、フルバック安田昂平(商2=御所実)が10メートル付近からキックを仕掛けると、それを右ウイング秋濱悠太(商2=桐蔭学園)がキャッチ。その後、ナンバーエイト木戸大士郎(文2=常翔学園)に渡り、相手のタックルを受けながらもトライ。22分には、5メートルライン付近のラックからパスを受けた伊藤耕が相手のディフェンスを受けながらも、中央左にトライ。「コンタクトで勝ってトライを取ることができたのは良かった」(伊藤耕)。続く26分、22メートルライン付近でボールを受け取った廣瀬が相手の間を上手く抜け、ラインブレークすると、最後は右ロック武内慎(商4=石見智翠館)がグラウンディング。ロスタイムにも齊藤が相手のパスをインターセプトし得点を決め、最終スコア54―3で快勝した。
「明治のプラン通りのことができ、結果につながった」(左ウイング原口虎太郎・商4=東福岡)。8トライを奪い、ディフェンスではノートライに抑えるなど相手を寄せ付けなかった。それでも「相手のミスに助けられたり、しんどい時間に雑なプレーが多かった」(齊藤)とまだまだ課題もある。次戦の相手は帝京大。昨年度の対抗戦、大学選手権で敗れた因縁の相手だ。今年度も春は勝利を収めたものの夏の合宿では大敗を喫している。「今日以上にタフな試合になると思う。よりチームを完成させないといけない」(武内)。2週間後に明大がさらなる進化を遂げ、昨年度の雪辱を果たしてくれることに期待したい。
[廣末直希]
関連記事
RELATED ENTRIES