ベスト4進出ならず 名城大に敗戦/全日本学生選手権

2022.11.06

 全日本学生選手権(以下、インカレ)は3日目を迎えた。この日は準々決勝が行われ、明大は名城大と対戦。序盤はお互い点を取り合う展開に。しかし前半の中盤から名城大のペースとなる。そのまま後半も主導権を奪うことができず敗戦。ベスト4進出はかなわなかった。

 

◆11・3~7 全日本学生選手権(スカイホール豊田他)

▼11・5 対名城大戦(スカイホール豊田)

 明大33{16―21、17―19}40名城大〇

 

 「絶対に勝ってベスト4に進もう!」。そうミーティングで話し、気合十分で試合に臨んだ明大。前半は序盤から一進一退の攻防を繰り広げた。しかし徐々に主導権を握られ、そのまま名城大のペースに。少しずつ点差を離されていき、5点ビハインドで前半を終えた。

 

 迎えた後半。追いかける展開となった明大だったが、決定力を欠き、一気に点差は8点に。流れを変えたのは、後半途中から出場した小畠来生(営3=氷見)だった。得点を量産し、チームに勢いをもたらす。点差を5点に縮めるも、反撃は及ばず。33―40で試合は終了。今年度もベスト8の壁を破ることはできなかった。

 

 インカレ敗退となり、今試合が4年生の引退試合となってしまった。しかし「後悔はない」と可児大輝主将(政経4=中部大春日丘)と副主将の衣川敦人(理工4=愛知県立旭丘)は口をそろえる。また、「今回コートに立っている3年生が多いので、この悔し涙を忘れずに来年こそベスト8の壁を越えて、優勝できるようなチームになってほしい」(加藤良典監督)。この悔しい経験をした後輩たちが、今後の明大ハンドボール部を強くしていくに違いない。悲願の日本一を目指し、新章が始まる。

 

[末吉祐貴]

 

試合後のコメント

加藤監督

――試合を振り返っていかがですか。

 「自分たちがやってきたことを全部出し切りましたが、それ以上に相手が上手でした」

 

――チームにおける4年生はどんな存在でしたか。

 「一人一人個性が強くて、それはプレー面もプレー以外もで、チームをうまくまとめてくれていた4年生だったと思います」

 

可児

――キャプテンとして過ごした1年でしたが、いかがでしたか。

 「毎日練習して、下級生と仲良くすることが多かったです。後悔しないように過ごしてきたので、(優勝は)託すだけですね」

 

――後輩たちにメッセージをお願いします。

 「勝つことは難しい。どんなにすごい選手がいようと、やはりチームなので勝つことは難しいということは忘れずに。みんなも分かってくれていると思うので、来年度は勝ってくれます絶対に。」

 

衣川

――4年間過ごしてきていかがでしたか。

 「僕らがベスト4や決勝行って優勝するためには何が足りないのだろうってことをずっと考えながら、過ごしてきて、それはもちろんプレー面だけじゃなくて、チームに対する姿勢であったりとか、自分なりに精一杯頑張ってきました。ですが、やはり何か足りなくて、もっと自分にできることがあったのではないかなと思います」

 

――4年間で成長したことはありますか。

 「努力すれば報われるのだなっていうことを改めて感じた4年間でした。それが分かっただけでも僕は頑張って良かったと思いますし、こうやって一つのチームを変えることに微力ながらも貢献できたっていう自負はあるので、この経験は僕のためにもなると思って、この部活に入ってよかったなと思っています」

 

谷口尊(商3=北陸)

――4年生はどんな存在でしたか。

 「とても大きな存在で、尊敬していました。頼りになる先輩で、面倒も見てくれていました」

 

――来年はどんなチームにしたいですか。

 「今年度のチームでも勝てなかったので、今年度以上にコミュニケーションとか、練習の雰囲気を良くして、来年度はもっと良いチームにしてインカレで勝ちたいです」