朝日大と互角の戦い 1点に泣く/全日本学生選手権

2022.11.05

 全日本学生選手権(以下、インカレ)で4年連続対戦している朝日大との一戦。第1Qは朝日大の巧みなパスからの攻撃を防ぎきるも、第2Qに先制される。後半に入り攻める場面が増えるも、あと一点が遠く敗戦。昨年度まで3年連続出場していた全日本選手権への出場を逃した。

 

 

 準々決勝の相手は朝日大。東海学生リーグを16季連続29回優勝、今期の全日本大学王座決定戦では3位とまさに〝東海の雄〟である相手だ。「相手の8番がキーになってくる」(FB小林弘人主将・政経4=今市)と、攻守のキーマンとして挙げられたのは、朝日大の丹羽巧磨選手。ユース・ジュニア日本代表にも選出されており、切れ味抜群のドリブルに定評がある選手だ。前半は朝日大のポゼッションが長く、二度もPC(ペナルティーコーナー)を取られるも、GK坂本樹哉(法2=飯能南)を中心にディフェンス陣が安定の守りを発揮する。しかし、相手のチームプレーでの攻めに翻弄(ほんろう)され、守備のスキつかれ先制点を献上。0―1で前半を終える。

 

 無得点で前半を終えた後のハーフタイム、小池文彦監督は「一対一では負けるな」と攻めの姿勢を促し、再び士気を高めるとにかく1点を取りたい明大は、FW大岡凌磨(政経3=今市)のドリブルで単独突破する場面を見せるもゴールポストに阻まれ決まらず。縦パスやロングパスを駆使して明大のペースに引き寄せようとするも、〝つなぐホッケー〟の強みを発揮できずじまいで試合は終了。昨年度の結果を超えることができず、悔しい敗戦となった。

 

 この敗戦で全日本選手権の出場権を逃し、今シーズンの戦いは関東学生秋季リーグ戦(以下、リーグ戦)の決勝戦のみとなった。「次が4年生最後の試合になるので、絶対に勝って笑顔で引退できるように調整していく」(MF中嶌隆人・文4=伊吹)。リーグ戦優勝でシーズンを終えるために、頂点を見つめる。

 

[杉田凜]

 

試合後のコメント

小池監督

――今回の敗戦を振り返っていかがですか。

 「1点が遠かったというその一言です。それほど入りは悪くなかったです。ただやはり互角なところはありましたが、最終パスの精度が落ちていたことが今日の敗因だと思います」

 

――今後のリーグ戦に向けて一言お願いします。

 「後は山梨学大とのリーグ戦の決勝が23日にあってそこが4年生の最後の試合になります。4年生だけでなく3年生以下がしっかり盛り上げて優勝を狙っていきたいと思います」

 

小林弘

――パスがつながらない場面が多くみられました。

 「僕自身前に急ぎすぎたというところで、本当は前に行きたかったのですが中間でパス出してつないで、とやれていたらもう少し変わっていました。相手が引いて、ディフェンスも固めてきたところもあまり攻められなかった要因の一つだと思います」

 

――攻撃面を振り返っていかがですか。

 「どうしても大岡や小林正人(政経2=今市)などFWのドリブルに頼ってしまう場面が多くなってしまいました。負けていると頼ってしまいサポートなどができないという場面が増えるのが僕らの良くないところの一つですが、それが今回も出てしまった感じです」

 

中嶌

――朝日大はどのような相手でしたか。

 「個人技が上手く、基本に忠実なプレーをしてきて、その中にドリブルが上手い選手がいて手ごわい相手でした」