試合終了間際で決着! 東海大倒しベスト8進出/全日本学生選手権

2022.11.04

 激闘の末に勝利をつかんだ。ベスト8進出を懸けて挑んだ2回戦は東海大と対戦した。同点にもつれる展開が何度もあったが、残り6秒で石田知輝(農4=洛北)が決勝のゴールを決めたところでゲームセット。秋季リーグ戦に引き続き東海大に勝利し、準々決勝へと駒を進めた。

 

◆11・3~7 全日本学生選手権(スカイホール豊田他)

▼11・4 対東海大戦(スカイホール豊田)

 〇明大30{14―14、16―15}29東海大

 

 序盤から激しい攻防が繰り広げられた。前半40秒過ぎに可児大輝主将(政経4=中部大春日丘)のシュートで先制。そこから点差を広げたいところだったが「自分たちが離そうとしたところで、守って得点してきた」(加藤良典監督)と2連続失点を許し追う展開に。それでも粘り強さを見せ、前半21分には衣川敦人(理工4=愛知県立旭丘)と谷口尊(商3=北陸)で連続得点を重ね14―11とリードを奪ったところで東海大はタイムアウトを選択。その後は相手の反撃を許し、同点となったところで前半を折り返した。

 

 後半も変わらず僅差の展開が続く。「何とか勝とうという気持ちで頑張った」(可児)と目先の白星を目指し、必死に戦った。しかし、シュートミスが相次ぎ流れを完全にモノにできず。さらに、後半24分に27―27にしたものの直後に退場者を出し、6人でのプレーを強いられる。相手に7メートルスローを決められ、逆転を許した。それでも「最後は自分たちが勝ち切るイメージはできていた」(石田)と集中力を切らさない。後半28分に可児が7メートルスローを決めて28―28の同点に。残り27秒で谷口がシュートを決めてリードを奪うも、直後に失点を許す。残り6秒で石田のシュートがゴールネットを揺らしゲームセット。大激戦を制した選手たちはコートで喜びを爆発させた。

 

 「みんなで我慢して勝ち切れた」(谷口)。僅差の展開が60分間続いたが、明大のチーム力が上回りベスト8進出を決めた。次戦の相手は西日本学生選手権を制した名城大。初顔合わせとなるものの「自分たちがやってきたことをやるだけ」(石田)と気合は十分だ。近年はベスト8止まりが続いている明大。正念場の準々決勝で勝利し、目標とする優勝に一歩前進したい。

 

[永井涼太郎]

 

試合後のコメント

加藤監督

ーー今日の収穫を教えてください。

 「収穫は1点差で勝ち切ったことです。トーナメントなので、負ければそこで終わりなので、選手たちが勝ちたいという強い思いを持って60分戦った結果が1点差という形で勝てたので、そこは大きい収穫だったと思います」

 

可児

ーー明日に向けての意気込みをお願いします。

 「明日対戦するチームは名城大です。自分は愛知県の高校から出てきて明大に来て、関東にわざわざ行かせてもらったというのがあるので、明日は負けられないです。負けるんだったら自分はもう来た意味がないというぐらいの気持ちが1年生の時からずっとあるので絶対に勝ちます。ベスト4入ります」

 

石田

ーー30点目を決め、勝利が決まった瞬間はいかがでしたか。

 「一番ホッとしましたけれども1年次、3年次とベスト8で負けてしまって悔しくて涙を流してきました。ここで終わるわけではないので1個の通過点として次に切り替えようという感じでしたね」

 

谷口

ーーチームの雰囲気はいかがでしたか。

 「後半最後の部分で劣勢になった時に、落ちていた部分もありましたが、そこから流れを持ってくることができたので良かったなと思います」