3―0で慶大に勝利 インカレ初戦を制す/全日本学生選手権

2022.11.04

 11月2日から、全国の強豪校たちが一堂に会す全日本学生選手権(以下、インカレ)が大井ホッケー競技場で開幕。明大が迎え撃つ初戦の相手は慶大。前半にPC(ペナルティコーナー)から先制点を決めると後半にも2得点を追加して勝利。インカレ初戦を幸先のいい結果でスタートした。

 

 2回戦から登場する明大はインカレ初戦を迎えた。相手はリーグ戦でも勝利を収めた慶大。「初戦だったので立ち上がりはあまり良くなかった」(小池文彦監督)。序盤は相手がペースを握る展開が続き攻め込まれるシーンが目立った。しかし前線からのプレッシングがうまく効き始め、徐々に明大がボールの主導権を握る時間が増えていく。何度も相手のゴール前に侵入してチャンスを演出するもシュートを打ちあぐねて第1Qが終了。続く第2Qでは待望の先制点が生まれた。4分にPCからFB小林弘人主将(政経4=今市)がゴールネットを突き刺す。「チームが活気づく原動力になった」(小林弘)。キャプテンの一発はチームの士気を高め、試合の流れを完全に明大ペースに変えた。

 

 明大は後半も攻撃の手を緩めない。第3Q4分には味方のスルーパスにFW大岡凌磨(政経3=今市)がワンタッチで合わせる。軌道が変わったボールはゴールに流し込まれ、追加点を重ねた。後半の早い時間での得点に相手が再び勢いづくも、明大のチーム全員で一致団結した守備で相手に決定機を与えない。また第4Qの12分にはFW山村晃生(営2=岐阜総合学園)がゴール前での混戦の状況から押し込み試合を決定づける一撃。試合は3―0でホイッスルが終了を告げ、慶大とのインカレ初戦を勝利で飾った。

 

 次戦の相手は朝日大。夏に行われた全日本大学王座決定戦では山梨学大を下し、3位入賞した手強い相手だ。「大一番をしっかり勝ち切って、自分たちの代でベスト8で終わらないような戦い方をして勝利したい」(小林弘)。朝日大とはインカレ準々決勝の舞台で4年連続の対戦カードになることが決まった。インカレでの過去3試合はすべて勝利をしているもののベスト4入りを懸けた油断ができない大事な一戦を迎える。強敵相手であっても明大の『つなぐホッケー』を貫き、昨年度ベスト4の悔しさを晴らすために優勝を目指して戦う。

 

[石田聖]

 

試合後のコメント

小池監督

――インカレ初戦を振り返っていかがですか。

 「やはり難しい試合にはなると思っていて、初戦だったのでやはり立ち上がりはあまりよくなかったですけれど点を取ってくれて流れに乗れたと思います」

 

――得点のシーンを振り返っていかがでしたか。

 「練習してきたことが出せたと思います。2点目は素晴らしいタッチシュートをエースが決めてくれたのでそれでちょっと一安心をしました」

 

――無失点での勝利はどのように考えていますか。

 「自信を持っていいと思います。ただ何本か相手にボールを渡してしまったところだけを修正をできれば大丈夫だと思います」

 

小林弘人主将(政経4=今市)

――前線からのプレスは練習通りでしたか。

 「FWが積極的にいってくれたのはよかったですけれど、失敗してカウンターを受けた時に自分たちのMFとかDFが準備していない場面も多かったのでFWとMFとDFの連動はもう少し質を高めていきたいと思います」

 

――試合前の意気込みを教えてください。

 「インカレは普段のリーグ戦とは違って雰囲気が全く違うことをチーム全体に指摘しましたが、立ち上がりはあまりよくなかったのでインカレの雰囲気を全員で味わえたと思います」

 

――後半を振り返ってください。

 「2得点とも切り替えを早く、相手が準備できていない状況でスキを突けました。次戦もそういうところで得点がつながってくると思います」

 

山村晃生(営2=岐阜総合学園)

――試合への意気込みをお聞かせください。

 「初戦なので、ここで勢いづけるために大量得点を目標にしてやっていました」

 

――前半を振り返ってください。

 「前半は立ち上がりが悪くてあまり点を取れずに相手に攻められました」

 

――後半を振り返ってください。

 「後半は自分たちのペースでできていて得点も重ねられて流れに乗れていたのでこの調子で明日もいきたいと思います」