新人アーチャーが初の公式戦に挑む/関東学生新人個人選手権

2022.10.31

 1年生にとって初の公式戦となる関東学生新人個人選手権が開催された。30mW男子未経験者の部では星野光亮(文1=明大中野八王子)が4位という好成績を収める。さらにSH男子未経験者の部では杉山貴彦(商1=西春)が5位と、次世代の明大を担う選手の活躍が目立った。

 

◆10・29~30 関東学生新人個人選手権(夢の島公園アーチェリー場)

▼70m男子経験者の部

 武藤――518点・17位

▼70m男子未経験者の部

 瀧本――496点・1位

 大﨑――443点・2位

▼SH男子未経験者の部

 杉山――547点・5位

 山本――530点・10位

 節和――506点・16位

 松岡――503点・18位

 根本――472点・26位

▼SH女子未経験者の部

 勝川――499点・13位

 中島――474点・21位

▼30mW男子未経験者の部

 星野――595点・4位

 高橋――574点・10位

 平安名――560点・20位

 四方――519点・43位

 八城――498点・49位

 松下――496点・50位

▼30mW女子未経験者の部

 西脇――552点・10位

 本澤――547点・13位

 渡辺――514点・27位

 中谷――507点・30位

 

 

【70m男子経験者・未経験者の部】

 「スランプ真っただ中だった」という武藤圭(法1=明大中野)。唯一の経験者として点数よりも自身が射つ過程を重視。直近で見れば悪くないという点数も「自己ベストから考えると、それほどいい点数ではない」と悔しさをにじませる。未経験者ながら70mに挑戦した瀧本健太(法1=文京)は、前半は緊張に苦しんだ。しかし「2回目でなんとか今のコンディションを受け入れた」と後半はリズムを立て直し、同組の大﨑優太(法1=雄城台)の得点を大きく超える496点で試合を終えた。

 

アーチェリーをする男性たち

中程度の精度で自動的に生成された説明

(写真:明大から唯一経験者の部に出場した武藤)

 

【SH未経験者の部】

 距離の変動への柔軟な対応が求められる種目だが、明大勢が活躍を見せた。50mでは目標点とした250点を獲得した杉山。30mでは目標点に一歩及ばなかったが297点を獲得し、上位に位置するなど結果を残した。しかし、自身は「目標点に届かなかった分、これから励んでいかなければいけない」と満足はしていない。山本可偉(法1=國學院)は目標点に惜しくも届かなかったが「自分を保ち続けられたので、そこは良かった」と手応えはあり。また50mから30mに変わった時の対応を課題に挙げて意気込みを口にした。

 

アーチェリーをする男性たち

自動的に生成された説明

(写真:SH男子未経験者の部で明大トップの成績を残した杉山)

 

【30mW未経験者の部】

 「なるべく平常心でいこうと思った」と語った星野。ターニングポイントとした後半第3エンドでは3射連続で10点を取るなど、追い上げが功を奏し全体4位の好成績を収めた。「初めて公式戦に出場したので緊張もあった」と振り返る西脇怜奈(法1=薬園台)は目標点には及ばない552点だったが、後半は「楽しんで打てた」と収穫あり。初戦を終えて、試合で結果を残す先輩のすごさも実感し、さらなる高みを目指す。

 

 今大会に出場した20人の内、未経験者の部に出場した選手は19人。多くの選手が緊張を感じながらの行射となり、実戦を通して経験を積むことが不可欠である。部の目標である関東学生リーグ戦優勝に向けて、期待のルーキーたちが新しい風を吹き込む。

 

[長﨑昇太]

 

試合後のコメント 

大﨑

――試合前の目標をお聞かせください。 

 「練習では射が当たっていたので、自己ベストを狙うつもりでした。しかし打ってみたらずっと違和感がなくならないまま、満足のいく射が1本もなく終わってしまいました」

 

杉山

――今大会で見つかった課題はありますか。

 「射ごとに当たりが悪くて安定性ということがずっと課題で、それを再認識しました。SHという部門は30mでは高い点数が出るのですが、50mで差がつくので、点数を上げていきたいです」

 

高橋星多(政経1=希望ヶ丘)

――先輩からのアドバイスで印象に残っているものはありますか。

 「緊張のほぐし方です。アーチェリーではクリッカーという矢軸を保つために使う道具があるのですが、それをうまく引き切れない時があり、引き戻したりするのですが、その時はすごく疲れます。その疲れを抜くために深呼吸をして体に酸素を流したりするといいと言われたことは印象に残っています」

 

瀧本

――アーチェリー部に入部した理由をお聞かせください。 

 「高校3年の夏にオリンピックを見るという習慣がありました。テレビをつけてみたら、アーチェリーをやっていて、そういえば昔に『アーチェリーをやりたい』と言っていたことを思い出して、興味が再燃しました。大学に入学したら新しいことをしたいということもあって、アーチェリー部に入部しました」

 

星野

――今大会に向けて意識してきたことはありましたか。

 「いつも通りに打てれば得点がおのずと出てくると思っていたので、なるべく平常心でいこうと思いました」

 

武藤

――経験者として今大会に向けて意識してきたことはありますか。 

 「スランプの真っただ中だったので、とにかくミスをしないことだけを意識しました。また、一定の射形で打つことを考えて、点数はあまり気にしないようにしました」

 

山本

――50メートルの目標点はいくつでしたか。

 「270点にしていました。結果は251点で、明らかに目標には届かないというネガティブな気持ちの中でも食い止めることはできたので、その部分は良かったのではないかと思います」

 

西脇

――今大会で最も良かった射を教えてください。

 「後半の5エンド目くらいで、緊張がほぐれたことが一番かなと思います。楽しんで打とうと思っていたので自分の思い通りにできたのかと思います」

 

本澤(情コミ1=成蹊)

――今大会を振り返っていかがですか。

 「後半は300点を目標としていて、5エンド目までは調子が良かったのですが、最後で今までで一番低いスコアを出してしまったので、反省しなければいけないと思いました」

 

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