昨年度王者の壁立ちはだかる 東海大に20点差で敗北/関東大学1部リーグ戦

 前試合の神大戦での激闘の疲労も残る中迎えた東海大との対戦。イージーミスは目立ったものの序盤から一進一退の攻防が続き、前半は同点で折り返した。後半は入りから相手の勢いに圧倒され、瞬く間に点差を離されてしまう。そのまま追い上げることはできず47―67で敗北した。

 

◆8・20〜11・8 第98回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)

▼10・30 対東海大2回戦(武蔵野の森総合スポーツプラザ)

明大47{13―15、13―11、8―16、13―25}67東海大○

 

 スターターは、PG山内龍也(国際3=土浦日大)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。

 

 3連戦の最終試合は東海大との一戦。序盤から点の取り合いになり拮抗した戦いが続く。第2Qでは相手のペースになりかけた場面を耐え抜き、第1Q同様の勢いで得点を重ねていく。PG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)での鮮やかなドライブや、飛び出してきたディフェンスを吉村がフェイクでかわし、冷静に3Pシュートを決めるなど個人の力が光った。ターンオーバーやパスミスはあったものの得点の面では何とか食らいつき、前半を26―26と同点で終えた。

 

 続く第3Qは開始早々から一気に相手にペースを握らせてしまう。リバウンドに絡めず相手に何度も攻撃の機会を与えてしまい、徐々に点差を離される。窮地に追い込まれた明大は何とか巻き返したいところであったが「相手のディフェンスの圧や自分たちの焦り、体が動かないことでパスも雑になっていた」(吉村)と攻撃がうまくかみ合わない。第4Qも相手は怒涛の連続得点でさらに得点を伸ばす。最後まで開いた点差を縮めることはできず、47―67で敗北に終わった。

 

 8月から始まったリーグ戦も残すところ2試合となった。SG井上耀主将(政経4=明成)は「残り2試合で入れ替え戦になるかならないかが決まるので、2試合とも勝ちにいかないといけない試合」と語る。次戦は拓大との対戦。インカレに向けて弾みをつけるためにも、絶対に勝利を手にしたい。

 

[尾﨑陽菜]

 

試合後のコメント

井上

――前半は相手と大差なく、食らいついている印象でした。

 「前半は相手のシュートが入っていなかったところがあったので、そこで何とか食らいついていました。ただあまり自分たちのリズムでもなかったのでなかなか難しいゲームだなとは思っていました」

 

――後半で差が出てしまいましたが、相手との違いは感じましたか。

 「東海大はプレータイムのシェアができていて自分たちはできないチームの状況なので、疲労で足が動かなかったと思いますし、やはりオフェンスがうまくいかないなどのいろいろなところで影響が出たのかなとも思います」

 

吉村

――試合を振り返っていかがですか。

 「前試合はオーバータイムの試合で、勝てたことは良かったのですがその疲労が今試合は少し見えて、前試合に比べて走れていない部分やシュートを決め切れていない部分がかなり出てしまったなというのが1試合通しての感想です」

 

――第4Qでの大量失点の要因は何ですか。

 「(チームとして)かみ合わないプレーが多くなってフラストレーションがたまり、東海大と戦うのではなく自分たちと戦うような感覚になってしまいました。そういった弱いところを東海大につけ込まれて(点差を)離された部分が目立ったので、弱い面が今回はいろいろと出たのかなと思います」