法大に流れ渡さず セカンドリーグ連勝/関東大学リーグ戦

 セカンドリーグ2戦目の相手は、前回1点差で辛勝した法大。今回も序盤から両者一歩も譲らない一進一退の攻防が続く。それでもDF村社海莉(文1=埼玉栄)の公式戦初ゴールで先制すると、その後も相手の守備のスキを突き、着実に点を積み重ねた。最終的に5-2で勝利し、リーグ制覇に大きな弾みをつけた。

 

◆9・3~12・4 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼10・29 対法大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

〇明大5{1-0、3-1、1-1}2法大

 

 守備が光る試合だった。第1Pから互いに先制点を狙い合う激しい攻撃が続く。しかし、両者とも堅い守りに阻まれ1点が遠い展開に。無得点のまま試合は進んだが、第1P残り5分で「ゴールを狙い始めた時期なので決められてうれしい」と村社がFW石井佑空(文3=白樺学園)からのロングパスを受け取り、相手をかわしながら公式戦初ゴールを放ち待望の先制点を挙げる。

 

 流れに乗った明大は第2P、開始20秒でいきなりDF鍛冶優輝(政経4=武修館)が追加点を決める。その後も攻撃の勢いは止まらず、FW丸山詳真(商3=北海道清水)が「アシストが良く、自分は走り込むだけだった」(丸山)と相手キーパーの逆を突いて3点目と続き、さらにFW大竹広記(営2=白樺学園)の華麗なシュートで点差を広げた。第3Pでは相手に2点目を奪われるも点差を守り切り、見事勝利を収めた。しかし、点差以上に苦しい試合だった。度重なるペナルティーで1人欠けた不利な状態が続き、相手の猛攻を受ける場面も。それでも「チーム全体で声を掛け合い、相手の情報をベンチで共有した」(鍛冶)と守備の連携を強化することで相手に主導権を渡さず、その鉄壁の守備から攻撃の流れにつなげられたことが、勝利の大きな要因となった。

 

 次戦の相手は春のリーグ戦で敗北を喫し、前回、惜しくも引き分けた宿敵・中大。それでも「自分たちのプレーをすれば勝てない相手ではない」(GK中村柊志綺・政経3=北海道清水)と自信を見せる。秋リーグ制覇、そして今季3冠に向け今後も“常勝明治”で突き進む。

 

[原田青空]

 

試合後のコメント

鍛冶

――法大の印象はいかがでしたか。

 「場所を問わずシュートを打つイメージなので、ディフェンスがどう対応していくか難しかったですが、しっかり対応することができたと思います」

 

――この試合で得られた課題はありましたか。

 「最後の失点のようにパックを持ちすぎて早く離さないといけなかったという部分と、もう少し反則を減らして自分たち優位な状況で進めていかないといけないと思います」

 

中村

――試合を振り返っていかがでしたか。

 「失点はありましたが、チーム全体として攻めている時間が長く、流れもずっと明大にあったのでそのような試合にできたのは良かったと思います」

 

丸山

――ご自身の動きを振り返っていかがでしたか。

 「チャンスで決めきれていないことが自分の課題です。1回のチャンスを決めるか決めないかという差が勝敗に関わってくると思うので、そういう面で課題が残ったと思います」

 

村社

――攻撃面を振り返っていかがでしたか。

 「前回、法大と対戦した際に3-2だったので結構厳しい試合になると思っていた状況で、自分が1点目を挙げてそこから連続して点が入り、チームとしても流れに乗れたのですごく良かったと思います」