
3度の延長戦を制す! 神大に粘り勝ち/関東大学1部リーグ戦
今回の相手は1巡目で延長戦の末敗れている神大。入替戦回避のためにも絶対に負けられない戦いとなった。試合は両者一歩も譲らない展開に。終盤には相手の3Pシュートに苦しめられるが、明大も相手のシュートファウル誘う攻撃で延長戦に突入。二度の延長戦を越え、迎えた三度目の延長戦では粘り強く戦い抜いた明大が流れを引き寄せ見事勝利。価値ある1勝を手にした。
◆8・20〜11・8 第98回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)
▼10・29 対神大2回戦(武蔵野の森総合スポーツプラザ)
○明大123{17―18、24―24、18―26、26―17、14―14、9―9、15―8}116神大
スターターは、PG山内龍也(国際3=土浦日大)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。
長い戦いを制した。開始直後に勝山の3Pシュートで先制点を挙げ、幸先の良いスタートを切るもその後はシーソーゲームに。第2Q終了間際、2点リードの場面で相手に3Pシュートを沈められ、前半を41―42で折り返す。第3Qでは相手にじわじわと点差をつけられ終了時点で9点差に。このまま敗戦するかと思われた。だが、今回の明大は一味違った。最終Qに入り、勝山が連続で3Pシュートを決めると、その後も得点を重ねていき、1点差まで縮める。残り27秒で明大がタイムアウトを取り、相手ボールからのスタート。この攻撃を守り切った明大は残り0.3秒、平松克樹(情コミ2=福大大濠)が味方の外れたシュートに飛び込みでリバウンドし、体勢を崩されながらもシュートを放ち2本のフリースローを獲得。2本中1本沈めオーバータイムに持ち込んだ。平松はこの場面を振り返り「いつも練習しているがさすがに緊張した」と語った。
オーバータイムに入ると田邉・平松の大濠コンビが躍動。田邉はこの日前半を0点で終えるも後半とオーバータイムだけで20得点とエースとしての意地を見せた。そんな田邉は二度にわたりオーバータイムで同点シュートを沈め、明大のピンチを救う。一方平松はベンチスタートながら両チーム最多タイの25得点と存在感を発揮し勝利に貢献した。
次戦はリーグ2位の東海大。1巡目では3点差で惜しくも敗れた相手だ。「自分たちのバスケットボールをして、1勝して入替戦を回避したい」(田邉)。リーグ戦も残りわずか。負けられない戦いが続く。
[島田五貴]
試合後のコメント
田邉
――2度目の延長戦の最後に同点ゴールを決めたときはどのような気持ちでしたか。
「残り時間が2秒くらいしかなくて、2点差という場面だったのでボールを持ったら打つしかないと思っていました。自信はなかったのですがしっかり決め切れて良かったと思います」
――拮抗(きっこう)した試合展開でしたが、試合中はどのような気持ちでしたか。
「点差とかはあまり気にしなかったです。リバウンドの絡みやディフェンスなどのやるべきことをしっかりやろうと思っていました」
平松
――1巡目に延長戦で負けた相手に延長戦で勝ち切れた要因はどのようなところですか。
「点差が離されそうなところでも我慢できたところや、お互いが走り合う中でも自分たちが全員力を出し切るというのを40分以上続けることができたのが要因だと思います」
――延長戦の中ではどのようなことを話し合いましたか。
「プレー中はリバウンドの意識ととにかくスリーを打たせないというのを徹底していました。あとはひたすら我慢し続けようというのは共有していました」
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