
(1)全学直前特集〜鹿戸×オーロラボレアリスM・プライムローズM編〜
日本一を懸けた戦いが始まる。11月2日から6日にかけて開催される全日本学生三大大会(以下、全学)。明大馬術部の最大の目標である総合優勝に向け、人馬一体となって挑む。今回は全学直前特集として、馬術部のかけがえのない仲間である馬たちを4回にわたって紹介します。第1回は鹿戸雄翔主将(農4=江戸崎総合)のパートナー、オーロラボレアリスMとプライムローズMについての紹介です。(この取材は10月9日に行われたものです)
「障害で止まることは絶対にない」。鹿戸がそう自信を持って話すのは、今回障害に出場するオーロラボレアリスMについてだ。高校生の時から乗り始め、最初は馬のパワーの強さを上手くコントロールできずいい結果を残せなかった。しかし、転機が訪れたのは大学3年次。学生大会よりもクラスが上の中障害に挑戦し始めてから学生レベルの試合では馬も人も余裕を持って臨めるように。今年度からはプロリーグで大障害にも出場し、鹿戸の心強いパートナーになってくれている。だが、力強い馬だからこそ学生レベルの大会では上位進出に向け、繊細なコントロールがカギとなる。「馬が張り切りすぎないように7割、8割の力を出させてリラックスできるようにしたい」と決意を語った。
鹿戸と総合に臨むのはプライムローズM。大学1年次の初試合で全日本2位という輝かしい結果を残したものの、その後は「性格の気難しさが乗っていても影響が出てきてしまうので、馬の機嫌を損ねてしまって失敗続いた」。自信を付けさせてもらったのも、馬術という競技の難しさを学んだのもこの馬からだった。「とにかく崩さないように前向きにさせてあげたい」と全学に向けて意気込みを見せた。
最後の全学。「うちの部員は全員勝てる馬、勝たなければいけない馬に乗っている。そこにやはり人間の力量が追いついていけばおのずといい結果が出ると思う」と自信を見せた。また「部員のみんなが自分のホースマネジメントを信じてついてきてくれている」。主将として部を引っ張ってきた1年、そして鹿戸の選手人生の集大成として有終の美を飾りたい。
[入谷彩未]
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