レース最終日 佐藤がマススタートに出場/全日本距離別選手権

 長野市のエムウェーブで3日間にわたって行われた全日本距離別選手権。最終日となった3日目には佐藤天海(政経3=北杜)がマススタートに出場した。

 

◆10・21~23 第29回全日本距離別選手権(エムウェーブ)

▼男子マススタートレース(16周)

佐藤――16位、8分21秒55

 

 

 今大会の1日目には5000メートル、2日目には1500メートルに出場した佐藤。表彰台を目指して挑んだ3日目の競技はマススタートだ。「経験値が少ないので仕掛けることはしなかった。速い選手についていき、一緒に前の方に上がっていけたらと思っていた」。大勢の選手が一同に走るマススタートは駆け引きが重要となる。3年振りに大会出場となる不慣れな競技ながらも思考を巡らせてレースに臨んだが、結果は8分21秒55で16位。ポイントを獲得することはできず、表彰台に登る目標はかなわなかった。

(写真:レース終了後の佐藤)

 

 「自分の達成したかったところに届かなかったことが悔しい」。ユニバーシアード日本代表の選考にも影響する今大会。代表選出という強い思いを持っていた佐藤は日間を総合的に振り返り、悔しさをにじませた。「同世代の選手が優勝している姿を見て自分も頑張らなくてはと思った」。今シーズンの目標は自己ベスト更新だ。悲願を果たすため、佐藤は歩みを止めず前に進む。

 

[新津颯太朗]

 

試合後のコメント

佐藤

――3日間を総合的に振り返っていかがですか。

 「自分の達成したかったところには届きませんでした。ユニバーシアード代表を一番に考えていましたが、恐らくこの結果だと補欠に入ることはできても海外には行けないので、手が届かなかったのが悔しい3日間でした。まだメンバーは発表されてないのでどうなるかは分かりませんが、4年に1回の舞台なのでそこを逃してしまったのは悔しかったです」

 

――大学に入ってから初めての出場となったマススタートでしたが、何か収穫はありましたか。

 「強い選手の瞬発力や、仕掛けるタイミングを感じることができたので、良い経験をさせてもらえたのかなと思います」

 

――明大の選手としては唯一、3種目の出場を果たしましたが、いかがですか。

 「今年度は明治大学を離れて社会人チームのTeam1という、平昌オリンピックと北京オリンピックに出場した一戸誠太郎さん(ANA)が作ったチームで1年を通して活動させていただいています。それでも明治の中では出場できる選手が少ない大会なので、活躍できればなと思っていました」