駿河台大に大量得点 決勝へ弾みつける/関東学生秋季1部リーグ戦

2022.10.24

 

 決勝進出を懸けて戦う相手は駿河台大。前半は拮抗(きっこう)する展開となった。明大が2点先制するも、PCから3点を決められ逆転を許す。しかし前半終了間際に明大がFB柴田悠希(法3=石動)の値千金のゴールですぐに1点を取り返して同点で折り返した。後半は明大が3点を奪い返して試合は終了。見事な逆転劇で山梨学大の待つ決勝への切符をつかんだ。

 

 予選Bプール1位の明大はAプールの2位の駿河台大と対戦。今試合に勝利すると決勝戦へ駒を進めることができるため、絶対に負けられない一戦だった。第1Qは明大ペースで進む。第1Q序盤から何度も相手ゴールを脅かす展開が続いた。7分にはFB小林弘人主将(政経4=今市)の縦パスを受けたFW大岡凌磨(政経3=今市)がワンタッチで軌道を逸らしたボールがゴールに吸い込まれる。第2QにはPC(ペナルティコーナー)のチャンスを小林弘がモノにして追加点。ここから相手が勢いづき始め、攻められる展開が続く。3度のPCを与えてしまい一気に3失点を許し逆転される。しかし選手たちの士気は下がっていなかった。前半終了間際、FB柴田悠希(法3=石動)がPCを決める。「前半の得点が転機になった」(FB齋藤偉颯・法1=今市)。前半のうちに同点で折り返せたことでいい流れで後半を迎えた。

 後半は序盤から果敢に攻めて相手の反則を誘発。PCを獲得すると竹邊が確実に決める。12分には、あわや相手のゴールという場面でFB浅川海音(法2=丹生)が身を投げ出しての守備を見せる。気迫のこもったプレーに「チームのスイッチが入ったのを痛感した」(小林弘)。14分には大岡の突破から相手GKのセーブがこぼれたところをFW三松勢矢(営2=今市)が流し込み追加点を決める。依然として明大ペースが続く中、後半終了間際にはFB清水遥斗(理工4=丹生)の後ろ向きでのパスに反応した齋藤が合わせ、ダメ押しの6点目を決めた。

 

 次戦は全日本学生選手権(以下、インカレ)が控えている。昨年度は山梨学大に敗れ4位に終わった。また近年は何度もベスト4以内には入っているものの、1987年以来、インカレ優勝から遠ざかっている。「まずは初戦に勝つこと。次がベスト4。そのあとは優勝を目指してやっていきたい」(小池監督)。目の前の一戦一戦を強い覚悟で戦っていく。

 

[石田聖]

 

試合後のコメント

小池監督

――試合を振り返っていかがですか。

 「第2Qのところに反省点がありました。3失点が痛かったなと思います」

 

――印象的なゴールはありましたか。

 「やはり同点に追いついた柴田の得点です。前半終わり間際に同点に追いついてくれたおかげで、0―0という形で後半に入れたのが印象に残っています」

 

小林弘人主将

――前半を振り返っていかがですか。

 「1Qがうまくいって2Qでは最初に点を決めて2―0だったのですが、2Qの最後でよくないプレーが連鎖して3失点になったことが反省です」

 

――後半を振り返っていかがですか。

 「後半は良かった印象でMFが慎重になったのでボールがつながるようになりました。あとはDFからのビルドアップもあり、良くなったと思います」

 

齋藤

――ゴールシーンを振り返ってください。

 「予想通り内角浅めに来たのであとは振り抜くだけでした」