
試合後インタビュー 江沢陸/OWS日本選手権
OWS(オープンウォータースイミング)の日本選手権が10月14日~16日に開催された。OWSは競泳で使用する屋内プールではなく、海などの自然の中でレースが行われる競技だ。OWSへの出場は今大会が3度目となる江沢陸(法1=成田)は、序盤から先頭に出るとそのまま集団をリードする。最後まで積極的な泳ぎを貫いたルーキーは、見事に初優勝を勝ち取った。今回は、来年1月にオーストラリアで開催する全豪選手権と来年7月に福岡で開催する世界選手権への切符をつかんだ、江沢の試合後インタビューをお届けする。
◆10・15~10・16 OWS日本選手権(千葉県館山市・北条海岸)
[10・16]
▼男子5キロメートル
1位 江沢 58分2秒8
――優勝した瞬間の心境はいかがでしたか。
「1カ月半OWSに向けて努力してきたので、優勝した瞬間は素直にうれしかったです」
――泳いでいる時の気持ちはいかがでしたか。
「普段の競泳で泳いでいるプールとは違って、波などさまざまなことを考えないといけなかったので楽しかったです。気持ちよく泳げました」
――何が勝因だったと思いますか。
「(全国規模のOWS出場は)初めてでよく分からないので『後ろの人に付いていくのではなく、前半から先頭に出て行け』とコーチから言われていました。それが最初から成功したのが良かったと思います」
――レース全体を振り返っていかがですか。
「全国大会で周りの速い人たちと競って、初めて駆け引きなどを体験しました。すごく新鮮で面白かったです」
――レース中に何か意識したことはありますか。
「波が向かってくるのであえて逆らわずに流れに乗って、あまり疲れずに泳ぐことを意識していました」
――今後はどこを強化していきたいですか。
「海に全然慣れていないことを実感しました。波の中で泳ぐことや、迷子にならないこと、心理戦などを身に付けられたらいいなと思いました」
――どのような思いで日の丸を背負いますか。
「自分がまさか日本代表になれるとは思っていなかったので、気持ちを楽にして楽しむくらいの気持ちでいこうと思います」
――全豪選手権での目標と意気込みをお願いします。
「世界の選手と初めて戦うので、緊張せずにうまく世界の広さを知ることができたらいいなと思います。出るからにはしっかり上位に食い込んでいきたいと思いますし、世界でも戦える選手になりたいと思います。世界選手権に向けても自信をつけたいです」
――ありがとうございました。
[上原朋子]
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