
対抗戦4連勝 青学大に前半苦戦も後半突き放す!/関東大学対抗戦Aグループ
関東大学対抗戦(以下、対抗戦)4戦目の相手は青学大。昨年度は52―3でノートライに抑えた相手だったが、前半は盤石な守りに攻撃を阻まれる時間が多く28―20で試合を折り返す。それでも後半は自慢のフィットネスと選手層の厚さを見せつけ突き放し、最終スコア70―27で対抗戦4連勝を収めた。
◆10・16 関東大学対抗戦Aグループ(太田市総合公園陸上競技場)
▼対青学大戦
○明大70{28―20、42―7}27青学大
「勢いに乗せられると厄介な相手ということは分かっていたので、自分たちのやることにフォーカスしてチームをまとめようと思っていた」(ゲームキャプテン・右センター齊藤誉哉・文4=桐生一)。帝京大や早大といった上位校に堅いディフェンスを見せていた青学大は一筋縄ではいかない相手だった。前半6分には、明大のノットリリースザボールで相手にペナルティーゴールを与え、先制点を与えてしまう。その後もフェーズを重ねた攻撃の中で、敵陣深くまで攻め込むも青学大のディフェンスは簡単に得点を許してくれなかった。しかし11分、BK陣がそのディフェンスの壁をこじ開ける。敵陣10メートルライン付近で左ウイング原口虎太郎(商4=東福岡)がキックしたボールが、走り込んだフルバック安田昂平(商2=御所実)の元へ。そのまま走り込みトライを決めた。その後22分にも敵陣ゴールライン付近でのラインアウトからモールを組み、フッカー松下潤一郎(法3=筑紫)がグラウンディングし追加点を挙げる。「前回に引き続きいいモールが組めているので、これからの強みにしていきたい」(松下)。このまま突き放したい明大だったが、24分にはキックオフからのミスで相手にトライを許してしまう。また、34分には自陣深くでのマイボールスクラムでまさかのコラプシングのペナルティー。そのまま反則を重ねてしまい、相手にペナルティートライを与え、右ロック武内慎(商4=石見智翠館)がイエローカードで一時退場に。「自陣ゴール前で相手にスクラムを選択させてしまったことが明大のプライドとしてよくない。ペナルティートライを取られてシンビンも出てしまい最悪の状況だった」(左ロック山本嶺二郎・法3=京都成章)。自慢のFW陣での悔しいミスに重ねて、一人少ない状況での戦いを余儀なくされた明大。それでも不利な戦況を感じさせない力強さで、38分にはラインアウトモールから松下がグラウンディング。相手の勢いに苦戦しながらも、簡単には倒れない意地を見せた前半だった。明大は28―20の8点のリードで試合を折り返す。
「自分たちのミスで相手の失点につながっていて、修正することが明確だったので慌てることはなかった」(齊藤)。思うように攻撃ができない時間が多かった前半だったが、チームは至って冷静だった。後半開始直後、青学大のハイパントキックを使った攻撃が目立ったが冷静に対応。後半18分のラインアウトモールから山本のトライを皮切りに明大の攻撃は止まらなかった。22分、26分にはそれぞれ右ウイング秋濱悠太(商2=桐蔭学園)、スタンドオフ伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)が見事なランで魅せトライを決める。33分には敵陣22メートルライン付近でのスクラムからBKに展開。今試合対抗戦デビューとなった杉本大雅(文4=国学院久我山)のゲインで前進すると、相手のディフェンスを交わしながらパスを回し最後は秋濱がグラウンディング。「試合の中で1対1へのフォーカスがあったので自分の中で達成できたのは良かった」(秋濱)。試合終了間際にはルーキー・山村和也(商1=報徳学園)のトライも光りノーサイド。最終スコア70―27で勝利を飾った。
今試合プレイヤーオブマッチに選ばれた左センター廣瀬雄也(商3=東福岡)は、コンバージョンゴール10本を全て成功させるとともに、見事な50:22を使ったタッチキックを見せ会場を大いに沸かせた。「1本目のキックがしっかりと当たっていたので、今日の自分のキックがつかめた」(廣瀬)。
前半は自分たちのミスや相手のディフェンスに苦戦しながらも、後半にかけて〝明治タイム〟での攻撃を中心に大量得点を重ねた今試合は反省すべき点と評価すべき点が顕著に出た。「今まで順調にきていたが、ここからもう一段階ギアを上げていかないと慶應、早稲田、帝京には勝てないと思う」(伊藤耕)。対抗戦も残すところあと3戦。紫紺の戦士たちの挑戦に最後まで目が離せない。
[豊澤風香]
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