
日体大に敗北 昨年度の悔しさを晴らせず/全日本学生体重別団体優勝大会
2日目を迎えた全日本学生体重別団体優勝大会。3回戦の相手である山梨学大を4―0で打ち破り準々決勝に進む。ヤマ場となる日体大戦。先鋒が敗北するも次鋒、三将が取り返し2-1とリードを奪う。そのまま明大の勝利かと思われたが大将戦でまさかの敗北。決着を決める代表戦でも敗北し、明大はベスト8で尼崎の地を後にした。
◆10・16全日本学生体重別団体優勝大会(ベイコム総合体育館)
▼明大――ベスト8
優勝を目指していた明大にとって、まさかの幕切れだった。3回戦の山梨学大を順当に打ち破り迎えた日体大戦。先鋒の光岡岳人(商2=大牟田)は試合終盤、一本背負いを食らい敗北。続いて次鋒の平山舞人(商2=新田)は3分近く膠着(こうちゃく)した状態が続くも、合わせ技で勝利を収め試合を振り出しに戻した。
五将、中堅を引き分けにとどめ迎えた三将戦。中濱真吾監督がキーマンに挙げた関本賢太(商2=習志野)が出場。関本は序盤で技ありを取られてしまい苦しい展開に。それでも「最初に組んだ瞬間から絶対に勝てると思っていた」(関本)と自信を持って攻め続け、腕挫十字固で見事一本勝ち。自身の役割を果たした。副将戦では藤鷹祐大(政経4=愛知県私立大成)がグリーン(日体大)と相まみえる。相手のポイントゲッターに対し見事な粘りを見せ引き分けに。明大の勝利は確実に近づいていた。
ところが、大将戦で平野龍也(政経4=習志野)が相手の猛攻に耐えるも、残り48秒で指導を三つもらってしまいまさかの反則負け。「平野は一つ階級が下で体力負けしてしまったという部分はある」(中濱監督)。これで2―2となり決着は代表戦へ。運命を託された黒川響(政経2=習志野)は「自分の力不足だった」(黒川)と仕掛けた技を返され技ありを取られてしまい敗北。明大はベスト8で姿を消すこととなった。
「リードして平野で引き分けて終わる予定だったが追い付かれてしまった。試合終盤で我慢できなかったことが敗因だと思う」(中濱監督)。明大の勝利の可能性は十分にあった今試合。昨年度の舞台にも立つことができず悔しい結果となった。次回の大会は10月30日に開催される講道館杯全日本体重別選手権だ。個人戦の大会ではあるが、今大会で悔しい思いをした平野、黒川を含む6名の選手が出場する。この悔しさを胸に好成績を残せるか期待がかかる。
[戸部匡貴]
試合後のコメント
中濱監督
――チーム1年の総括をお願いします。
「キャプテンの大西(陸斗・政経4=愛知県私立大成)が良くまとめていました。全日本学生優勝大会では中大に負け、今回どうにか巻き返そうと頑張ってきましたがチームの流れや2日目に配列が変わったところは少し厳しかったです」
黒川
――リードしているときのチームの雰囲気はいかがでしたか。
「同級生が頑張ってくれてチームに貢献してくれましたが自分が最後決め切ることができなくて申し訳ないですね」
――今後の課題についてお願いします。
「自分より強い人に勝つためにも、もっと練習量を積んで相手をしっかり投げられる技を見つけたいと思います」
関本
――中濱監督がキーマンとして名前を挙げていましたがその役割を果たせたと思いますか。
「結果だけ見たら今日の試合は自分のやることができましたが、先にポイントを取られるなど危ないシーンがあったので、そこを改善しないとまだ明大のポイントゲッターになれないと思います」
――今後の目標をお願いします。
「まだ早いですけど、自分が出られる団体戦はこの大会だけなので、今回の負けを生かして来年度の全日本学生体重別団体優勝大会に向けてチームで詰めて優勝したいです」
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