
中大に勝ち切れず、悔しい引き分け/関東大学リーグ戦
ファーストリーグ最終戦の相手は、春季大会で惜しくも敗れた宿敵・中大。序盤から激しく点を取り合い、緊迫した接戦となった。第3P中盤に勝ち越しのゴールを決め、勝利に大きく近づいたが再び同点とされ、そのまま試合終了。悔いの残る引き分けとなった。
◆9・3~12・4 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼10・15 対中大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
明大5{2-2、2-2、1-1}5中大
一進一退の攻防が続いた。10月9日に行われた早大戦で勝利し、迎えたファーストリーグ最終戦。相手は春季大会で接戦の末、惜しくも敗れている中大。「勝てない相手ではないので、しっかりと自分たちのホッケーをしようと話をして、試合に臨んだ」(FW唐津大輔・法4=日光明峰)。序盤から足を動かし、積極的な攻撃を見せた。すると、試合開始6分。フェイスオフからパックを持ったFW井口藍仁(商1=埼玉栄)がゴール前に攻め入り、バックハンドでゴールを決め先制点を挙げる。すぐに追い付かれるも、その30秒後。相手のコート中盤でのミスを見逃さず、カウンターから抜け出した井口がまたも得点し、逆転に成功。その後もチャンスの場面が続き、試合の流れをつかんだように思えた。しかし、中大も引き下がる様子はない。第1P終了間際に攻め出しのスキを突かれ失点。2-2の同点で折り返す。
第2Pも点の取り合いとなり、4-4と勝ち越すことができずに迎えた運命の第3P。攻守が激しく切り替わる互角の戦いとなったが、開始8分。4年生2人の連携がその均衡を破った。体勢を立て直している相手へ積極的にプレッシャーをかけ、敵陣でパックを奪う。「こぼれた所に廉(中條主将・政経4=白樺学園)がいて、自分は打つだけだった」(唐津)とキーパーが反応できず、がら空きとなったゴールへ確実に押し込み、勝ち越しに成功。そのまま逃げ切り、勝利を収めたかった明大だったが、試合終了5分前。春季大会の中大戦で、決勝点を決められた相手選手に得点を許し、再び同点とされる。その後ペナルティから逆転のピンチを迎えるも全員で守り切り、同点のまま試合終了となった。
「自分が入学してから公式戦で中大に勝つことができていないので、勝ちたかった」(FW三浦稜介・政経3=駒大苫小牧)。セカンドリーグ進出は決まっていたが、勢いをつけるという意味でも、接戦を勝ち切りたかった明大。それでも、今試合では課題であった第1P序盤の試合運びと、ペナルティの多さに改善が見られたという。春季大会王者であるが、まだまだ進化し続ける姿からは、今大会かける強い思いがうかがえる。優勝への強い気持ちを胸に、セカンドリーグへの挑戦が始まる。
[倉田泰]
試合後のコメント
中條
――試合前にミーティングでどのような話がありましたか。
「今日は勝ち切りたいということと、中大には勝つことができていなかったので、それらを含めてセカンドリーグにつながる試合をしようと話していました」
――セカンドステージへの意気込みをお願いします。
「セカンドリーグでは負けられないので、東洋大に勝つというのももちろん、ファーストリーグで見つかった反省を修正して全勝します!」
唐津
――ファーストリーグ全体を振り返っていかがですか。
「東洋大には負けて、それ以外も点を決めきれない試合が多く、もっと楽に勝てたと思います。時間は全然ないですが、得点力をしっかり修正して次からは全チームを圧倒できるようにしていきたいと思います」
三浦
――セカンドリーグに向けての課題はありますか。
「ディフェンスゾーンの声掛けや、連携でのミスも今日はあって、そこから一人一人が崩れてしまいました。あと1週間しかないですが、限られた練習でそこを意識していい形でセカンドリーグ初戦を迎えられるようにしたいです」
井口
――今日はどのような目標を持って試合に取り組みましたか。
「2試合前の東洋大戦は、何もできていなかったので、今日はそのような強い大学に自分から積極的に仕掛けようと思っていました」
――セカンドリークに向けての意気込みをお願いします。
「しっかり決めるところを決めて、チームの勝利に貢献できるようにしたいです」
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