
470級全日本インカレ出場権獲得! スナイプ級は惜しくも出場権逃す/関東学生秋季選手権
両クラスで明暗が分かれた。全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)の出場権を懸けて行われた今大会。470級は6位で全日本インカレ出場を決めるも、スナイプ級は10位に落ち込み、全日本インカレ出場を逃した。
◆10・8~10 関東学生秋季選手権(葉山港)
▼470級――6位
▼スナイプ級――10位
▼総合――6位
470級は、レギュラー艇を1艇欠く中でも安定した走りを見せ、見事全日本インカレへの出場権を獲得した。1番艇の今村紗栄副将(商4=長崎工)・後藤玲音(政経2=明大中野)組は、第2レースで45艇中2位に。「スタートできれいに出ることができたので、その後の展開が楽になった」(後藤)。今まで課題としていた走り出しに成功したことが2位という結果につながった。さらに全8レースで20位以内と、470級6位に大きく貢献。ただ「強風のときのスピードでは、他大学に負けてしまうところがあった」(今村)と、全日本インカレに向けて課題も見つかった。全日本インカレまで残り3週間。さらなる高みを目指して、研さんを続けていく。
一方のスナイプ級は、出だしは好調だった。第2レース、1番艇の冨永祐大主将(法4=高松商)・坂田裕也(政経3=柏陽)組が1位でフィニッシュ。レースの序盤から作戦が見事にはまり「スタートの時から誰にも邪魔されずに自分たちの走りを出し切れた」(冨永)。さらに、同レースでは、佐藤新(理工4=明大中野)・古澤和也(政経4=明大中野)組も6位と、圧倒的な結果を残した。1日目の3レースを終えた時点で7位と、全日本インカレ出場圏内となる8位を上回っていた。しかし、2日目と3日目は思うようなレースができず。終わってみれば8位とは109点差の10位に沈み、全日本インカレへの切符には遠く及ばなかった。
スナイプ級は全日本インカレへの出場を逃したことで、今大会が今年度最後のレースとなったと同時に、冨永ら4年生5人にとっては大学最後のレースとなった。「悲しいと悔しいが混ざって浮かんできたような感じ」(冨永)。来年度は、この悔しいレースを糧に、4年生の背中を追いかけてきた下級生が必ずや雪辱を果たしてくれるはずだ。
[佐野悠太]
試合後のコメント
今村
――470級の順位についてはいかがですか。
「全体の順位は実力通りかそれよりも良いくらいの順位なので、全体的なレベルは上がっているのですが、まだ強風のときのスタートの技術が足りないのでそこはあと1カ月で詰めていきたいなと思います」
後藤
――今大会を振り返っていかがですか。
「まずは今大会の決勝でしっかりと8位以内に入れて、全日本に行くことができて良かったです。収穫もありましたし、課題もたくさん見つかったので、あと1カ月でなるべく多く克服していきたいです」
冨永
――今大会でどのようなことを感じましたか。
「1年生の頃からスナイプチームで全日本インカレに出られるのが当たり前と思って普段を過ごしてきたのですが、もう2日目が終わった時点で厳しい展開を迎えていたのは確かでした。出るのが当たり前と思わないというか、練習した人がやはりしっかりと全日本インカレに行って全日本インカレでレースができるというのを痛感したので、自分たちの詰めの甘さが響くというのをすごく実感しました」
坂田
――来年度に向けて一言お願いします。
「自分は今回の反省を来年に生かせる立場なので、今回のこの悔しい気持ちを来年には絶対しないようにしたいです。全日本インカレ総合優勝が目標ですが、まずは全日本インカレ出場というのを第一に考えて詰めていきたいと思います。
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