2部全勝優勝! 1部昇格の悲願叶わず/東日本学生リーグ戦

2022.10.10

 2部からのスタートとなった明大。大会1日目は圧倒的な強さをみせつけ全勝優勝を果たす。しかし大会2日目に行われた入替戦では思うような相撲を取ることができず1部との力の差を感じる結果となった。

 

◆10・8~9 第71回東日本学生リーグ戦(靖国神社相撲場)

▼明大――1位

・1回戦

○明大 7-0 東大

・2回戦

○明大 5-2 法大

・3回戦

○明大 5-2 国士大

・4回戦

○明大 7-0 北大

・5回戦

○明大 7-0 慶大

・6回戦

○明大 6-1 大東大

・7回戦

○明大 4-3 早大

・入替戦

 明大 1-5 中大○

 

 初戦の東大戦で完勝し、いい流れの中迎えた2回戦の相手は法大。「法大戦が一番のヤマ場だった」(成田花道・政経3=鳥取城北)。先鋒・神歩武(政経3=埼玉栄)の上手投げが決まり好スタートを切るとその勢いのまま4連勝。「法大に勝利したことで今日はいける日だと思えた」(松村将伍主将・政経4=向の岡工)。土俵際の粘り強さを生かし国士大、北大、慶大、大東大を次々に撃破していく。

 

 勝てば全勝優勝が決まる大事な最終戦。先鋒・神の抱え込みで1勝を挙げるもその後の二陣、三陣、五陣が敗北。あと1回負けると明大の敗戦が決まってしまう絶体絶命の状況だったが副将・斎藤晃良(商2=秋田北鷹)、大将・成田がそれぞれ勝ち星を挙げ4-3で早大との死闘を制した。

 

 続く大会2日目は中大との入替戦。1部のレベルの高さを改めて突きつけられた。「調整できる時間が多くあったが体を動かし切れなかった」(松村)と一発勝負の難しさを実感する結果に。それでも「相撲の内容としては悪くはなかった」(赤間将太・政経4=鳥羽)。1部昇格に向け確実に成長している。

 

 先鋒・神、中堅・赤間、大将・成田の3人は全勝で敢闘賞を獲得。「肩の力を抜いて気楽に相撲を取り切ることができた」(赤間)。次戦は来月に行われる全日本学生選手権(以下、インカレ)だ。「入替戦での敗戦を生かして次は勝ちたい」(松村)。インカレでは1部の大学と互角に戦う姿が見られるに違いない。

 

[七海千紗]

 

試合後のコメント

松村

――今大会の取り組みで意識していたことはありますか。

 「稽古場でやっていたことを試合でもやるということと、体が硬くなってしまうので深呼吸を多めにしてリラックスできるようにしていました」

 

赤間

――大会2日目を通して出た課題を教えてください。

 「自分の相撲の形はまわしを取る相撲ですが、なかなかまわしを引けていないのでしっかり自分の形になるような練習をインカレに向けて頑張っていきたいです」

 

成田

――敢闘賞を獲得した今のお気持ちを教えてください。

 「2部なので敢闘賞は当たり前かなと思いました。来年もまた2部で優勝して1部に挑戦したいと思います」