リーグ戦2連勝 強豪・中大相手にチーム力で接戦制す/関東大学1部リーグ戦

 今試合の相手は現在リーグ戦7位の中大。前半は相手の3Pシュートを止められずリードを許してしまう。それでも何とか食らいつき、後半は明大の強いチームワークで得点を重ねていった。得点を取っては取られのシーソーゲームとなった今試合であったが、チーム力と勝利への気持ちで相手を圧倒。そしてついに最終Qで逆転し、強豪・中大相手に見事白星を挙げた。

 

◆8・20〜11・6 第98回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)

▼10・8 対中大2回戦(日体大世田谷キャンパス)

○明大70{14―24、16―11、24―19、16―14} 68中大

 

 スターターは、PG山内龍也(国際3=土浦日大)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。

 

 第1Qは中大の3Pシュートから始まる。続けて相手に2点を取られるが、すかさず伊藤治が3Pシュートで得点を返した。さらに、吉村からパスを受けた勝山が鮮やかにシュートを決めてみせるなど、見事なチームワークで得点を重ねる場面も見られたが相手の3Pシュートが光り、14―24と10点を追う展開で第1Qは終了した。続く第2Q、出だしは明大のミスにより相手に速攻を許してしまう。そのまま流れを相手に譲ってしまうかと思われたがSF伊藤陸斗(情コミ4=九州学院)の3Pシュートにより得点差は1桁に。そのまま得点を積み、第2Qは5点差まで縮めてみせた。

 

 30-35で迎えた後半戦。第3Qは伊藤治のリバウンドシュートから動き出した。続けて田邉からのパスを受けた伊藤治が再び得点を決め、さらに田邉も速攻でシュートを決めて好調な滑り出しを見せた。そのまま勢いに乗った明大は得点を重ね、みるみる点差を縮めていく。そして第3Q終了間近、PF結城智史(営3=土浦日大)が華麗なパスカットで相手のボールを奪ってそのまま得点につなげ、54―54と同点に並んだ。そして最終第4Q。中大のシュートから試合が展開する一方で、明大も勝山が果敢に攻め込み相手のファウルを誘うなど、強気なプレーを見せた。両チーム一歩も譲らない展開が続き、熱い戦いが繰り広げられる中でも「全員が集中を切らさずに一つになって戦えた」(伊藤治)と、最後は明大のチーム力が上回り70―68で接戦を制した。

 

 「チーム一人一人が役割を果たした成果が表れた」(勝山)と、チーム力が光った今試合。「誰に任せても大丈夫という安心感があった」(勝山)。より強固となった結束力が、明大にさらなる勝利をもたらすこと間違いない。次戦の相手・青学大にもチーム一丸となって勝ってみせる。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

勝山

――試合を振り返ってみていかがでしたか。

 「最終的に勝ちたいという気持ちが自分たちの方が上回ったことが勝利につながったと思います」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「スカウティングをしてくれた選手やスタッフのメンバーに恩返しできるようにしっかり勝ち切り、3連勝で次週の試合に臨みたいです」

 

伊藤治

――今試合勝ち切れた要因は何ですか。

 「1巡目では接戦を勝ち切れずに7連敗もしたのですが、主将を中心に声を掛けたことで立ち直ることができ、全員が切り替えることができたことが勝利につながったと思います」

 

――チームとし意識していることはありますか

 「自分たちが勝っている部分を最大限に発揮すれば勝てない試合はないと思っていて、その気持ちが今試合の結果に表れたと思います」