リーグ戦1位・専大に大金星! 1巡目の雪辱を晴らす/関東大学1部リーグ戦

 今試合の相手は現在リーグ戦1位の専大。1巡目ではダブルスコアで敗れている相手だ。ディフェンスがうまくかみ合い第2Qで逆転する。そのままひっくり返されることなく87―73で勝利。見事1巡目の雪辱を晴らした。

 

◆8・20〜11・6 第98回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)

▼10・2 対専大2回戦(専大生田キャンパス)

○明大87{16―20、27―12、18―19、26―22} 73専大

 

 スターターは、PG山内龍也(国際3=土浦日大)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。

 

 悔しさが明大を奮い立たせた。専大には、1巡目で51―104の大差で敗れた苦い思い出がある。第1Qは個人個人の能力が高い専大に食らいつき、点差は4点。前回は第2Qで大きく離されてしまったが、今回はここで離されるわけにはいかない。少しずつ明大のディフェンスがかみ合っていき、専大のミスを誘発していく。第2Q中盤、田邉の速攻でついに逆転。その後も相手のミスを、チャンスに変え得点を重ねた。「前半(専大を)30点台に抑えて、自分たちが40点取るのが理想」(PG平松克樹・情コミ2=福岡大大濠)。43―32で前半終了。まさに理想通りの試合展開となった。

 

 つかんだ流れを簡単に離すわけにはいかない。「離れたからこそいつも以上に気を遣ってディフェンスしなくてはいけない」(吉村)。10点以上の差で安心することなく、前半以上の厳しいディフェンスで相手にシュートチャンスを与えない。第3Qでも10点差を守り、運命の第4Qへ。後がない専大は、固いディフェンスでプレッシャーをかけてくる。それでも、怯むことなく、攻撃を仕掛けていった。ベンチを含め、明大の勢いは最高潮に。中でも田邉は3Pシュートを4本決めるなど24得点、リバウンドで貢献した伊藤は25得点と2人だけで50点近い活躍を見せた。「粘って、我慢してやってきた結果が勝利につながった」(平松)。試合開始から終了まで専大に主導権を握らすことなく試合終了。リーグ戦1位の専大相手に大金星をあげた。

 

 「負けが続いてる中で沈む時もあった」(吉村)。1巡目最初にあげた3勝以降、9連敗を喫し、しばらく勝利から遠ざかっていた明大。今試合の勝利で切なる思いがやっと実を結んだ。勢いそのまま勝利を重ねることができるか。ここからまた這い上がってみせる。

 

[小原愛]

 

試合後のコメント

 

吉村

――今回の試合を振り返っていかがでしたか。

 「今回勝てたことはチームにとっても自分にとっても良いことだと思っています。やはりディフェンスがいつもより機能していて、そこから自分たちの走るプレーだったり、外からのシュートに生きたと思います」

 

――第2Qで大きく離された前回の試合と違う点はありますか。

 「1巡目であれだけの差を見せつけられて一からチーム変えていったのが大きな点です。練習からあの悔しさを忘れずにもう一回、一からやってきたことが、2巡目の専大戦に出たと思います」

 

平松

――2番手のGとして意識していることはありますか。

 「自分が入った時にディフェンスが緩くなったり、チームの雰囲気が悪くなってはいけないので、ディフェンスは常にアグレッシブに、常に周りに気を配って声を掛けるようにはしています」

 

――自分自身のプレーの出来はいかがでしたか。

 「この試合まで全くいいプレーができませんでしたが、(専大が)前から当たってくるので自分が責任持ってボールを運んだり、なるべくボールを止めないように、流すことを意識してやっていました」