
チームへの思い乗せて 法大に完勝/関東学生秋季1部リーグ戦
ついに迎えた秋季リーグ最終戦。試合は終始明大が主導権を握っていた。見事なパス回しからのシュートや相手のミスからの速攻などで確実に1点を重ねる。最終的には10点もの差を付けて勝利。チーム一丸となり秋季リーグ有終の美を飾った。
◆8・27~10・2 関東学生秋季1部リーグ戦(中大多摩体育館他)
▼10・2 対法大戦(国士大多摩体育館)
〇明大37{16―12、21―15}27法大
序盤から明大のペースだった。開始早々相手に1点を取られるも、ここから4連続でシュートを決め、前半5分の時点で3点をリード。「立ち上がりからチーム状況が良かった」(可児大輝主将・政経4=中部大春日丘)と、その後も勢いは止まらない。相手がボールをこぼすとすかさずカウンターに入り、最後は清水裕翔(営4=氷見)がゴール。前半15分で明大が5点差を付けたところで法大はタイムを取る。試合再開後相手に3連続で得点を奪われるがすぐさま取り返し、前半を16―12で終える。
「チームとしてやりたいことができていた」(衣川敦人・理工4=愛知県立旭丘)。後半も流れを渡すことはなく、見事な連携で着実に得点を重ねていった。キーパーの荒田隼弥(法3=洛北)がシュートを止めると、そのまま無人の相手ゴールへ投げ得点を奪うシーンも見られた。何より圧巻だったのは可児。日本代表合宿から帰ってきた頼もしい主将は後半9分に強烈なシュートを放つと、そこから4連続でゴールを決める。その後点差を縮められることもないまま37-27と大勝。3連勝でリーグ戦を終えた。
このような快勝になったのには理由がある。「いつもユニフォームを着られない4年生を全員出場させるために」(清水)。11月に行われる全日本学生選手権(以下、インカレ)は登録メンバーの数が決まっているため、秋季リーグをもって引退という選手もいる。普段は出ることができない4年生も最後にコートでプレーをしてもらいたいというチームの思いがこの結果を引き寄せた。次なる舞台はインカレ。明大ハンドボール部全員の意思を背負って、初の全国優勝をつかみ取る。
[高橋佳菜]
試合後のコメント
加藤良典監督
――試合を振り返っていかがでしたか。
「インカレのシード権が懸かった試合だったので、勝つことを意識していました。最後の試合になる4年生もいたので、全員出しました」
可児
――チームの雰囲気はいかがですか。
「4年間一緒にやってきた同期が報われて、とてもうれしかったです。全員絶好調で良い試合になったと思います」
清水
――リーグ戦の収穫を教えてください。
「最初はキャプテンが抜けていましたが勝率も高く、誰が抜けても強いチームになってきたと思います」
衣川
――インカレの目標とそこまでに取り組むことはありますか。
「自分たちの思った通りにならなかった時にどう修正するのか課題を持って取り組んでいきたいです。優勝しか見ていないです」
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