
森、黒川が3位入賞 3人が講道館杯へ/全日本学生体重別選手権
学生体重別日本一を決める今大会。2日目は重量級で、明大からは6人が出場した。90キロ級の森健心(政経3=大牟田)と黒川響(政経2=習志野)が準決勝で惜しくも敗北し3位入賞。また、100キロ超級の甲木碧(政経1=木更津総合)がベスト8に入った。これにより、森、黒川、甲木の3人が10月末に開催される講道館杯全日本体重別選手権(以下、講道館杯)への出場権を獲得した。
◆10・2全日本学生体重別選手権(日本武道館)
▼90キロ級
大西――ベスト16
森――3位
黒川――3位
▼100キロ級
藤鷹――2回戦不戦敗
▼100キロ超級
福永――ベスト16
甲木――ベスト8
東京学生体重別選手権では2位だった黒川。今大会も準々決勝まで順当に勝ち進んだ。迎えた準決勝では相手のスキを突き、背負い投げ。審判の手が真っすぐ上がり勝負が決まったかと思われたが一本は取消しに。するとその後、相手の支えつり込みで技ありを献上。「準々決勝までは自分の良さを出し切ることができたが、それが準決勝ではできなかった」(黒川)。ポイントを稼げず時間切れとなり、惜しくも3位入賞で終えた。
森は「今大会は調子が良かった」と技を決めてしっかりとポイントを取り、準々決勝まで駒を進めた。準々決勝でも開始早々、投げ技で技ありを取ると一気に森のペースに。最後は抑え込みで技ありを取り一本を獲得した。続く、準決勝の相手は昨年度、優勝者の押領司(国学院大)。「勝てると思ったが、その油断から防御がおろそかになってしまった」(森)と相手に投げられ技ありを献上。攻めるしかなくなった森は果敢に攻め込み、残り30秒時点で相手の指導を二つに増やすも攻め切れず惜しくも敗戦。3位入賞を果たした。
次の大会は、1年を通じて柔道部が目標にしてきた全日本学生体重別団体優勝大会。昨年度は準決勝という結果を残している。個人戦では、軽量級も重量級も好調な明大。初戦は、日本文理大と京都産大の勝者との対戦だ。「昨年度の悔しさを晴らすためにもしっかりと準備していきたい」(中濱真吾監督)。あと1歩届かなかった日本一の座を今年度こそ、つかみ取りに行く。
[正野真由夏]
試合後のコメント
中濱監督
――全日本学生体重別団体優勝大会に向けて今のチームの状態はいかがですか。
「昨日も軽量級で優勝した光岡(岳人・商2=大牟田)をはじめ3人が表彰台に上がり、今日の重量級でも2人が3位とすごくチームの状態はいいと思います。大会まで残り2週間という少ない中、やれることは限られていますが、しっかりと試合に向けた準備をしていきたいと思います」
森
――準々決勝までを振り返っていかがでしたか。
「あまり自分は技を決めて勝つタイプではないのですが、今日は結構技が掛かりました」
――講道館杯に向けた意気込みをお願いします。
「自分よりも格上の選手しかいない中で、一つ一つ丁寧に勝ちを取っていくしかないと思っています」
黒川
――準決勝で一本が取り消しになってしまった理由は何だったのでしょうか。
「最後まで手を持ち決めの形を作っていなかったことが大きいと思います」
――全日本学生体重別団体優勝大会に向けて意気込みをお願いします。
「しっかりと自分の力を発揮してチームに貢献して、昨年度は準優勝だったので今年度は日本一になれるようにまた頑張っていきます」
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